家族ランドマーク

髪が伸びるのがすごく早い姉がいるだけで普通の家族の心あったまる話

家族ランドマーク
渚ブルー
1年以上前

人より髪が伸びる早く感情が高ぶると一気に1メートルくらい髪が伸びる姉麻子がいてあとは反抗期の弟と小言の絶えない母と温厚な父のいる家族の話。 髪のことをコンプレックスに思っている麻子は唯一の友達との喧嘩や過去の話があって 思春期真っ盛りの弟駆はついクソババアとか言ってしまう母との諍いの話があって 父と母は喧嘩しつつも仲が良いという喧嘩もするし上手く回ることばかりじゃないけど、それでもなんやかんやでうまくやって言っている家族の話。 落ち込んだり傷ついているところがうまく表現されていてとても心に来るものがあった。

闇夜に遊ぶな子供たち

魔に魅入られた妹マコと闇の禁書になぜか詳しい兄トシオが悪夢のような事件に巻き込まれていく

闇夜に遊ぶな子供たち
地獄の田中
地獄の田中
7ヶ月前

両親を事故で亡くしたトシオとマコが不気味な施設に入所する1話目の前に、その前日譚となるような変死・怪死事件の遺体発見者として警察に事情聴取を受けているところマコに特殊な能力があるとわかって捜査に協力するように頼まれるというのが0話が巻頭に収録されている。 死体や臓器が生々しく描かれていてそこも恐怖をそそるのだが、可愛らしいマコが幼女らしく派手な怯え方をする 顔が不気味で怖い(自分が一番よくわからない能力を持っているくせにと言いたくもなる) 高橋葉介や伊藤潤二、楳図かずおが好きなら間違いなくハマると思う。

フロイトシュテインの双子

黒魔術師の双子に弄ばれる恐怖

フロイトシュテインの双子
地獄の田中
地獄の田中
1年以上前

「死人の声をきくがよい」のひよどり祥子の別名(うぐいす祥子)作品。 「死人の声をきくがよい」よりもギャグ的な展開と要素が少なくホラーの割合が多くてとても怖い。 ストーリーは、東都大学に通う主人公がアルバイトとして中学生の双子を教えることになったんだけど、黒魔術の実験台にされたり悪魔召喚の供物にされたりして弄ばれる。普通だったらギリギリのところで助かるんだけど、この漫画はアクセルを踏みっぱなしで、死んだら死んだでいいか!って感じでかわいそう。 伊藤潤二的なでろでろした液体が体から出てきたりして気持ち悪いし、結局ただバケモノに襲われるんじゃなくて、双子に弄ばれた結果バケモノに襲われるっていう人間って怖いなってところに着地させるいいホラー漫画。

冬の終わり、青の匂い

百名哲の短編集。キャラクターに独特の味わいがある

冬の終わり、青の匂い
名前はまだない
1年以上前

百名哲の短編集でどれもキャラクターに味わいがある作品ばかり。 「ばかねこ」は昔大学生だった頃に好きな男が「ちょー猫っぽい」ということで拾ってきたの喋る猫?を強引に押し付けられ3年間暮らしたOLの話。この猫、いつも何かに不安を覚えていて「トマトが毒だったらどうしょう」とかどうでもいいことばかり不安になっているバカな子なんですが、「ごしゅりんがいつか迎えにくる」と健気に男を待っていて、そして借りぐらしの肩身の狭さなんかも時折感じさせるような表情をして、バカなだけじゃなくてどことなく憐憫を誘うような子でかなり愛くるしくこれだけで連載してほしいほどです。 他にも「サムライ戦隊ブシドーファイブ」はクランクアップ間近の特撮ヒーローの役者や監督たちの話で、監督の優しさとレッド役の子の人の話を聞かずに先走ってしまう可愛さだけでなく、モブの運転手や部長さんも独特の存在感があってとてもいい味わいがあります。

劇画 蟹工船 覇王の船

覇王とは

劇画 蟹工船 覇王の船
ウマタロ
ウマタロ
1年以上前

小林多喜二の「蟹工船」を、ジョージ秋山のアシスタントを長年務めるイエス小池がコミカライズした作品。もともと読切作品だったが、2008年の蟹工船ブームの折に文庫化された。 出版に至った経緯はドラマチックだ。詳しく知りたい人はたけくま先生のページを読むとよい。 http://memo.takekuma.jp/?p=1217 読んでみての感想としては、個人的には原作とは大分違う印象を持った。 過激な描写が多いものの、表紙の罰河原赤蔵(ばつがわらあかぞう)のクレイジーなキャラと、不屈のヒーロー龍さん(オリジナルキャラ)の存在が痛快で面白い。 過去にも蟹工船系作品には触れてきたものの、プロレタリア文学とか格差社会という固まった評価の中で理解していただけだったかもしれない。 イエス小池バージョンでは、罰河原中心の視点で、世界が孕む狂気そのものを描いていて、そこはかなり際立っていて良かった。この漫画はとにかく、ラストの罰河原赤蔵の咆哮がすべてなんじゃないかと思う。これから大東亜共栄圏に突き進む歴史をも示唆していて、そこまで通して考えると、「おい、地獄さ行くんだで!」という書き出しの意味しているものが変わってくるようにも思えた。

ラストイニング

なんとなく読んでみたら

ラストイニング
まさし
1年以上前

わたしは、野球好きで野球漫画もそれなりに好きなんですが、ラストイニングは巻数が多くてなんとなく読んでいませんでした。 しかし読んでみるとおもしろい!主人公が選手ではなく監督というのが他の野球漫画と違っています。サッカー漫画だとジャイアントキリングも似たような設定ですが、ラストイニングは試合に向けての過程である練習も描かれているところがいいです。試合もジリジリするような展開満載で手が止まらなくなります!!

美術部の海野さんと山田くん

『美術部の海野さんと山田くん』真造圭伍モーニング2017年27号

美術部の海野さんと山田くん
地獄の田中
地獄の田中
1年以上前

【CARNAVAL】の第10弾、この読み切りが真造圭伍モーニング初登場だとか。 美術部で真面目に絵を描いている山田くんは、絵も描かずにだべっているだけの美術部員海野さんがそんなに好きじゃない。けどある日海野さんに絵を褒められて「普段はキモーいってバカにしてくるのに急に褒め出したから何か裏があるのでは?」って勘ぐっていると、案の定マニキュアを塗って欲しいと頼まれた、っていうマンガ。 真造圭伍らしい、なんてことない日常を捉えながらも心情がよく伝わってきてなんだか懐かしい気持ちになるいい読み切りマンガだった。

覚悟のススメ

圧倒的なオリジナリティで描かれる少年漫画の傑作

覚悟のススメ
名無し
1年以上前

「シグルイ」と並ぶ山口貴由先生の代表作。 弱きを助け強きを挫く、善をよく勧め悪を討つ、少年漫画の原点をテーマに据えながら、キャラクターや展開は他に類を見ないオリジナリティが溢れている。さらには山口節とも言えるセリフ回しがまた魅力的で「雑草などという草はない」は覚悟のセリフの中でも特に印象的なセリフだし、罪子の「雲の上に住んでるんじゃないんだもん。誰だって叩けばホコリぐらい出るわよ」からもこの世界に住む人々の強く優しい心が伝わってくる。また、力強さだけでなく詩を思わせるほどのリズム感の良い。 もちろん戦いのシーンも迫力があるし、どこを切っても最高としか言いようがないマンガ。瞬着!覚悟完了!!はいつかいいたいセリフ不動のNo. 1。

キン肉マンII世 究極の超人タッグ編

キン肉マンの中の名作!!!!!

キン肉マンII世 究極の超人タッグ編
たまらんたろう
1年以上前

キン肉マンは、今でも、連載されていて、100巻以上を超える作品ですけど、このシリーズなくしては語れません。 ぼくは、平成生まれで、二世から読みはじめました。 二世では、若い超人がことごとく歴代の伝説の超人を倒していきます。 しかし、それは、老いぼれた歴代の超人。 若い黄金現役ばりばり同士だったらどっちが強いのか!!! そんな本当の夢の戦い。 一世、二世を読んだ後、読むとしびれます。

仏像パンク

月刊エンタメに横尾公敏先生のインタビューが掲載

仏像パンク
名前はまだない
1年以上前

アイドルカルチャー雑誌月刊エンタメに横尾公敏先生のインタビューが掲載されていました。AKBやらのアイドル情報に紛れて「ウェブで読めるバイオレンス漫画」特集ということで。 「仏像パンク」を描くきっかけや意識していることや自分に設けてるルールなどが語られていました。とても面白かったですし、読者が増えると嬉しいです

あらいぐマンといっしょ

横山旬の最新作は人形?の冒険劇

あらいぐマンといっしょ
なまこデラックス
1年以上前

独特のタッチでかわいらしいキャラを描くけど内容に深みもあって「変身!」とか好きだった横山旬の最新作。 今度は雷に打たれた男が意識を取り戻すと、ちょうど雷に打たれた時に捨てようと思っていたアライグマのぬいぐるみに魂的なものが入り込んでしまっていた男が、なんやかんやあってパンクスっていう男(普通の人間)と一緒に結婚を申し込むはずだった婚約者を探す旅の漫画。 基本的に旅先で出会った人たちとの事件なり出来事があって、また次のところへ旅立つっていうのを繰り返して行く。あらいグマンが捕まったり、パンクスが問題起こしたりするけど、最終的に大団円みたいな感じでまとまる。ついでにパンクスは暴力的で何考えてるかわからないけどなんか変なところ優しくて憎めない。上巻だけ発売されているので旅の終わりが気になる漫画。

シスターインベーダー

『シスターインベーダー』苦楽たくる 週刊少年チャンピオン 2017年No.26

シスターインベーダー
名無し
1年以上前

チャンピオンの短期集中連載。一人暮らしをしている男子の家に、妹だと名乗る女の子がやってくるというお話。 ほんとうに自分の妹なのか?と疑いつつも、思春期なのでどうしても自称妹の誘惑にやられて強く出れないもどかしさが良かった。

あっちもこっちも

家族にまつわる話が多い短編集

あっちもこっちも
五月病のロドリゲス
1年以上前

1992年の「テールライト」から2008年の「スイーツメモリーズ」の16年くらいにまたがる短編集 家族とか家族になったりする人の話が多く、ほとんどが最後はほっこりするいい話。 個人的には最近の作品ほど好きかな。 破局間際のカップルがタイムマシン的なのを使って昔の思い出を見に行く話とか、死んだはずの猫を追いかける親子の話とかがとてもよい。 活発で素直だけど大人のいいなりになるばかりじゃない魅力的な子供を描くのがやはり上手な方なので、そのあたりがよく表れている「パパと呼ばれたい」も好きでした。

珈琲時間

珈琲時間の感想

珈琲時間
ワタナベテツオ
11ヶ月前

珈琲を題材にした1話完結の連作オムニバス。 探偵、映画監督、刑事、ヤクザ…。様々な人々の横顔と、それを彩る1杯の珈琲。 物語を最後まで読むと、余韻に浸りながら珈琲を飲みつつまた最初から読みたくなる極上の1冊です。 劇中で珈琲豆を焙煎する描写があるのですが、この作品を読んでから、自分でも実益を兼ねた趣味として珈琲の焙煎を始めました。 自分の生活に影響を与えたという意味では、ここ5~6年内で読んだ本の中では一番影響の大きい作品でした。

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