探偵ネコアシ

足がネコの

探偵ネコアシ
名無し
1年以上前

人間だけど、何故か足がネコという探偵の"ネコアシ"。1匹の迷い猫を巡って、我こそが持ち主だと主張する2人の紳士のどちらが本物の持ち主なのかを見事に見抜きます。"ネコアシ"の探偵としての鋭い着眼に感心させられるストーリー展開だけでなく、たった23ページの短い漫画のあちらこちらに散りばめられているネコ特有の習性や仕草の描写に、作者さんも猫好きで、家で猫を飼っているんだろうなぁ、と読み手に想像させたりする遊び心あるユニークな作風も、この作品の大きな魅力となっています。"探偵ネコアシ"は人間とは言え、足がネコなだけあって、仕草も妙にネコらしかったりするところに何とも愛嬌があって、こんな探偵さんがいたら、困った時にはぜひ調査を依頼してみたい、と思ってしまいます。私のような猫好きにはかなりクセになる"探偵ネコアシ"の楽しいキャラクター、続編が登場することを大いに期待します‼︎

ギルティ ~鳴かぬ蛍が身を焦がす~

思った以上にドロドロしてる。

ギルティ ~鳴かぬ蛍が身を焦がす~
Pom
Pom
1年以上前

ドラマ(3話の再放送のみで)、面白そうと思って原作漫画に辿り着きました。 ドロドロ系は好きなので、2時間くらいで読み終わって、続きが気になって仕方がない今です。笑  登場人物、皆過去に闇を持っていて、加害者も被害者もないんじゃないかと思いました。 ただ、一つ怖いなと思ったのは旦那を寝とった親友、瑠衣の豹変っぷり! 女性は怖い! 瑠衣が陥れてようとしている主人公、爽(さやか)の母親にまで手を出しそうなので、更に怖さが増すのではないかと次巻が楽しみ! ドラマも並行して楽しみたいと思います。

灰色の季節、箱庭で

不老を司る少女たち、混沌の中の日常 #1巻応援

灰色の季節、箱庭で
sogor25
sogor25
1年以上前

絶海の孤島にある全寮制の学校。そこに通う少女たちは、「不老」の研究のために孤島に集められたという。その研究に関わる数値として少女それぞれに「回帰値」という数値が付与され、その数値の大小によって学校内のヒエラルキーすら変わってくる。そんな閉鎖的な空間に迷い込んだ転入生・永見千剣(ながみ ちはや)。彼女の存在により少しずつ少女たちの日常が変化していく。 正直今のところまだ謎の多い世界観なんだけど、整った絵柄で全寮制の女子校の生活が描かれる中で「不老の研究」という不穏なワードと「回帰値」という数値でスクールカーストが形成されているという世界。ディストピアのような雰囲気が至る所で見え隠れしながらも、人間関係そのものは歪んではいるけど普通の学校でも存在しうるような上下関係に見える。この、整然とした部分と混沌とした要素が混ざり合って不思議な雰囲気を作り上げていて、今後も目が離せない作品。 1巻まで読了

ON THE ROAD GIRLS

この物語が"フィクション"ではない人に届いてほしい #1巻応援

ON THE ROAD GIRLS
sogor25
sogor25
1年以上前

そこは田舎とも都会とも言えない、でもとても"閉鎖的"な町。男は外で稼いで来るのが仕事で、共働きだろうと女が家事育児をするのが当たり前、そんな今や化石のような前時代的な考えが蔓延る町。そんな町が嫌で東京に就職し、東京のしがらみの中で疲弊してまたこの町に舞い戻ってきた38歳の女性が主人公。 現代の感覚でいうと主人公の考え方はもっともらしく見えるのだけど、それはその町の"普通"とはあまりにかけ離れていて、そこに38歳という年齢、そして一旦町の外に出たにも拘らず戻ってくることになってしまったという状況が重ね合わさって、主人公の苦悩は重くなり、しかし打開策の選択肢は少ないという息苦しさが作品全体にのしかかってくる。痛々しいまでの心理描写が心をえぐってくる、でも目が離せない作品。 この作品のテーマとなる部分はかつての少女マンガでは大きな主題として存在していたのかもしれないが、最近では直接的に扱われることが少し減ってきているように思う。"男性性・女性性"という概念のに対する閉塞感の打破がゴールだったものが、そこから一歩外へと踏み出し、"多様性"というより自由度の高い問題に触れることができるようになってきてるのではないかと感じている。 私自身にとってもこの物語は"フィクション"で、主人公に感情移入はできるものの、この町の"普通"に現実感を得ることができずにいる。でも、この主人公と同じような悩みを抱えている、この物語が"フィクション"ではない人も間違いなくいるはずで、そういう人にこそ届いてほしいと思う作品。 1巻まで読了

おまかせ健さん

いい時代になりました!

おまかせ健さん
華子
華子
1年以上前

あまりの懐かしさに思わずレビューいたします。 小学生の頃、古本屋さんで手に入れたのですが、当然、連載はとっくの昔に終わっており、周囲の同級生は知るわけもないこの漫画、妹と二人で勝手に略して「おまけん」と呼ぶほどブームになりました。 楽しいし可愛いし、涙が溢れる人情に溢れる幸せなお話です。 気持ちがくさくさしているこんなご時世ですので、癒されるには絵柄も物語も最適という気がします! 昔の少女漫画は最高ですね! まさかこれをまた読めるとは思いもよりませんでした。 いや、ほんといい時代になりました。

ウダウダやってるヒマはねェ!

主役でもないのに、いちいちかっこ良すぎる天草銀。

ウダウダやってるヒマはねェ!
華子
華子
1年以上前

ヤンキーマンガと言えば同じチャンピオンで連載されていた、クローズが若手俳優総出演で人気をはくしましたが、ワタシはこちら派でした。 箕輪道伝説が好きだったので、一巻が発売されていると知ったその日に近所の本屋へ走って予約に行った程です。 受け付けたのが凄いおばあちゃんだったので、タイトルを聞き取って貰えず、五回ぐらいレジで復唱した遠い記憶。 二回目くらいから、半笑いでした。 ヤンキーバディと言えばトオルとヒロシが定番ですが、こちらはナオミとアキ。 名前がオシャレ(?)。 かたや硬派で案外真面目なナオミと、ちゃらちゃら軟派だけど、本当は真面目なアキのコンビがヤンキー相手に全国喧嘩行脚(?) というかヤンキーなのか?最後は巨悪と闘うヒーローへとなって行きます。 喧嘩強すぎて。 ちょっと暑苦しい部分はご愛敬。 一番お気に入りだったのはアマギンです。 古いベンツのカブリオレに乗ってるし、ハーレーに乗ってるし、グリーングリーングラスオブホームがテーマソングなところも十九ごときで渋すぎる。 作者が一番思い入れのある登場人物なのかも知れませんね。 最終巻の最後のページは感涙しました。

働かないふたり

#stayhome のお手本

働かないふたり
野愛
野愛
1年以上前

せっかくの休みなのにお家にいるの飽きちゃったなあなんて思う今日この頃。 不要不急の外出はしないなんてもちろん百も承知なんだけど思いっきり遊びたいなんて思う今日この頃。 働かないふたりを読んで目が覚めました。 子ども心を忘れずゲームや漫画やDVDに明け暮れたらいいんだ! お菓子いっぱい食べたらいいんだ! スウェットでごろごろしてご近所さん眺めてたらいいんだ! 守と春子を見習って平和にぐーたら過ごせたらこれ以上に幸せなことなんてないです。 こんな世界じゃ些細なことで憂鬱になってしまうから、せめて家にいるときは楽しいことだけ考えようじゃないか。 それでも不安で眠れない人は、倉木さんのように働かないふたりを見守って癒されようじゃないか。 ほっこりするけどそんな息つく間もないくらいに笑わせてくれること間違いなし。いくつになってもうんこで笑っちゃうよね。無料だったので読んでみたけど続き読みたくてポチッとしちゃったよね。 この作品を読んでいると、家族にどうしようもなく会いたくなってしまうところだけがちょっとつらい…けどまた元気に会える日を信じて引きこもります!

先輩は女子校生♂

とにかくスカっとする。

先輩は女子校生♂️
華子
華子
1年以上前

今年、ダブルで文化庁メディア芸術祭にて「マンガ部漫画部門優秀賞」を受賞したい野田彩子さんが別名義で描いた漫画です。 そもそもから割と独特な世界観と絵柄の作者ですので、BLについても独特も良いところです。 世の中には沢山のBL漫画がありますし、読んだ事ないだけであるんでしょうけど、登場人物が貧困に喘ぐフリーターと、こちらもいい加減に生きている女子高生限定でハメどりアダルトビデオを撮影しては売っているというロクでもない三十代のお話です。 先輩が徐々に女性化していく謎はあるのですが、年下の主人公がフリーターで貧困でありながら、いい加減でだらしない先輩を、どうにか食わせてやらなければと思う健気な気持ちや、将来への不安がめちゃくちゃみにつまされました。 後半三分の一くらいはもう、なんかその気持ちわかる。。。。という具合に、ついつい共感してしまったワタシは今、転職活動中の無職です。 笑えない。 ただ、最後はびっくりな凄い終わり方でスカっとします。

スパイシー・カフェガール

さまざまな事情を抱えた人たち

スパイシー・カフェガール
名無し
1年以上前

ちょっとあやしい強面のマスターが経営するタイ料理屋さんで働くことになった料理人テツヤ。出てくるタイ料理がどれも美味しそうだけど、周りの外国人のキャラが濃くて、不法就労とか密航者とか、何やら皆さん事情を抱えている人たちばかり。 テツヤが拉致られたり、銃で脅されたりと、料理屋のお兄ちゃんのはずが、ひどい目にあっています。でもあくまで普通の感性の持ち主なので共感&応援できます。こういう世界が実際にあるんだろうな…と思わせてくれるディープでスパイシーな作品です。

私の身に起きたこと ~とあるウイグル人女性の証言~

私の身に起きたこと~とある在日ウイグル人男性の証言~

私の身に起きたこと ~とあるウイグル人女性の証言~
名無し
1年以上前

私達は何気ない日々を当たり前のように送っていますが、それがどれだけ幸せな事なのかをこの漫画を読んで理解しました。 同時に世界には私の知らない辛い現実が存在しており、ウイグル人のように差別で苦しんでいる人々がいない世の中にしていかなければいけないと強く感じました。

片づけられない私をみつめて

片づけられない原因

片づけられない私をみつめて
名無し
1年以上前

主人公の女の子は子供の頃から片付けができません。テストには集中できなく小さな音などに気をとられてしまいます。 大人になってもそれは変わらずに、あるときADHDと診断されるのです。ADHDの人の苦労する人生が描かれているので、ADHDという病気に関して興味のある人は読んでみると良いと思います。

不浄を拭うひと

知られざる特殊清掃の世界

不浄を拭うひと
nyae
nyae
1年以上前

広告でよく目にしていたときから単行本化を待っていました。 他の作品同様、比較的冷静な主人公の目線で生々しい現実を淡々と描いてます。決してグロテスクで直接的な描写はないですが、人によってはキツイ部分もあるかも。 10件依頼があったら10通りのケースがあり、それぞれに臨機応変に対応しなければならないその名の通り特殊で、いわゆる3K(きつい・汚い・危険)仕事ですね。 あまり亡くなった人に思い入れすると駄目みたいです。とくに主人公は霊感体質なので、自宅に霊を持って帰ってしまうことも。 現場の近隣住人、ときには依頼人本人から心無い言葉をかけられることもあるようですが、やっぱりやった人にしかわからない真実や得られるものがあると思うので、そういう面でこういった仕事には覗いてみたくなる不思議な魅力を感じます(体験したいとは思わない)。 主人公がなぜ脱サラしてまでこの仕事を始めることにしたかは1巻には描かれてません。気になる…

一杯の魂‐ラーメン人物伝‐

実在のラーメン店ドキュメント

一杯の魂‐ラーメン人物伝‐
名無し
1年以上前

麺屋武蔵、柳麺、ぜんや、中村屋、支那そばや、等など…実在の人気ラーメン店の店主たちのラーメンに賭ける情熱を描いたドキュメンタリー風の漫画です。一人ひとりの店主の思想が感じられ、ラーメン好きとしては興味深かったです。一つのラーメンが出来上がるまでの苦労を感じてください。ラーメンにはまさに血と汗と涙が、丼に込められているのです。

CAとお呼びっ!

華やかさの裏には過酷な現実

CAとお呼びっ!
名無し
1年以上前

憧れの職業であるCAの実際の仕事でのあれこれが、面白く描かれています。CAという仕事を表面だけしか理解していなかったのですが、この漫画によって、実は華やかさの裏には過酷な現実があることを知り、かなり勉強になりました。ひとつひとつのストーリーが爆笑ものなので気持ちが上がります。

天才料理少年 味の助【新装版】

弾ける肉汁

天才料理少年 味の助【新装版】
名無し
1年以上前

常々、漫画というメディアで味というものを表現するのは難しいといわれてきた中で、リアリズムというよりどちらかというと画風でどうやって、おいしさや、主人公の努力や、料理そのものの魅力を伝えるかを試みた意欲作だと思います。コロッケからピュッという効果音と共に肉汁があふれ出し、美少女の顔に飛び散るシーンはもはや伝説。腹が減ってくる漫画です。

こいくちルームシェア

ガチオタに布教される同居生活、からの… #1巻応援

こいくちルームシェア
あうしぃ@カワイイマンガ
あうしぃ@カワイイマンガ
1年以上前

海外赴任する親についていくのが嫌で、実家を他人に貸して大家業をすることにした19歳の今野ゆめ。同居人のお姉さん達はいずれも重度の「ガチオタ」だった! 大家業に悪戦苦闘しつつ、お姉さん達に触発される無気力なゆめに、何か変化は訪れるか?発見の日々、始まる! ▼▼▼▼▼ 「マンバ」に集まる皆さんは、漫画オタクだったり、他にも何らかの濃い趣味をお持ちかと思う。 そういう人であれば、自分の趣味を誰かと共有したい……つまりは「布教」したいと思う一方で、あまり趣味を他人に押し付けて、相手に引かれるのが怖い、という引き裂かれた思いに悩んだ経験がおありではないだろうか? 主人公・ゆめとルームシェアする社会人の2人の女性は、それぞれ何らかのジャンルの「ガチオタ」である。そして、大家のゆめに対して最初は、その事を告げてはいなかった。 しかし、少しずつそれぞれの「推し」がバレていくと、オタクの彼女達はオタク語りが止まらなくなり、その勢いで布教活動を始めてしまう。強く推したいけど、反応が怖くて腰が引ける2人の布教の様子は、きっと多くの人が共感するだろう。 私はとても共感した! 主人公・ゆめは無気力で面倒臭がり。好きなものもなく漫然と生きてきたが、2人との同居で、まずアクティブな2人に惹かれ、関心を持つ。 今まで面倒臭いと切り捨ててきた、目の前の人への関心・共感。それを取り戻すために、興味を持とうという気になったゆめは、努力するうちに、ガチオタ2人が思いもよらなかった方向へ、足を踏み出す。 意外だけれどもしっくりくる、ゆめの「発見」に、読んでいて思わず「そうきたか!」と膝を打ってしまった。 自分で見つけたものほど、強く思い入れてしまうもの。巻末、ゆめが「自分で」見つける瞬間を見てしまうと、もう次巻の展開が楽しみで仕方ない!

妊娠17ヵ月! 40代で母になる!

妊娠17ヵ月

妊娠17ヵ月! 40代で母になる!
名無し
1年以上前

漫画家(39歳)のリアルな妊娠生活が赤裸々に描かれています。なぜ妊娠17ヶ月なのか?というと、7ヶ月目に胎児が死亡してしまうというショッキングな出来事を経験し、その後、改めて妊娠出産されているからです。 (話のネタバレしてますけど、これはあらすじの時点で書かれてる情報ですのでご勘弁を) 母親として味わいたくない出来事、気持ちが描かれていて、読んでいてこちらまで悲しい気持ちになりました。最終的には元気な赤ちゃんが生まれて本当に良かったです。

ラ・マルディシオン

多彩な短編ホラーストーリー

ラ・マルディシオン
名無し
1年以上前

夜にひとりで読み始めて恐ろしくなった。少年漫画と少女漫画の中間のようなあどけない絵のタッチが、不思議な恐怖感を生み出している。個人的には、ホラー漫画では「目」の表現が重要だと考えているのだが、この漫画のメインキャラである唯佳の目力には、非常に力強いものがある。その目こそが、怪しげな生き物や、人間の心の闇を引き立ててくれるのだ。フツーのホラー漫画では物足りない、何か刺激を求めている方々にはぜひおすすめしたい。

ほしとんで

セリフや表情でピンボールしている俳句漫画

ほしとんで
名無し
1年以上前

絶妙に面白かった。 「ガイコツ書店員 本田さん」を読んだときから 絵もセリフも面白いなあ、とは思っていた。 「ガイコツ~」では主人公がガイコツキャラだったからか、 基本的な表情は一定で、なのに感情の機微がすごく 伝わってくるのが印象的だったが、 今回は普通の顔のキャラなので、当たり前だが 表情が物凄く豊か。 なので感情というか心境がさらに伝わってくる。 全体的な絵も独特だし、セリフはあいかわらず秀逸。 「だれがそんなうまいこと言えと」 と思ってしまう面白セリフが連発で出てくる。 上手い会話のやり取りを「会話のキャッチボール」とか 言ったりする。 この漫画も会話を主にストーリーが進んでいくような漫画だし、 上手い会話をしているな、とは思ったが けしてキャッチボールはしていないなと思った。 言葉をキャッチボールのように互いに相手の胸元に正確に投げ、 聞くほうは脇をしめてガッチリとキャッチして、とかしていない。 各キャラが皆でピンボールをしている感じだ。 かつてゲームセンターに必ずあった、 パチンコのように鉄球を弾いて派手な音や光を楽しむゲーム。 言葉をピンボールのように結構な固くて重い弾と化して 色んな角度から緩急をつけて互いにあらぬ方向に 弾き飛ばしあいながらストーリーが進んでいく。 その様からはまさにピンボールゲームを眺めているような 楽しさを感じてしまった。 扱っているテーマは、地味の代表のような 「俳句」なんですけれどね。 で、そんなピンボールみたいな感じの、 読んでいて頭がグワングワンしてしまうような 振幅の激しいセリフのやり取りに翻ろうされるのだけれども 読み終えると俳句について「ああなるほど」と なんだか理解出来たような気になってしまう。 ほんとに妙な、凄く面白い漫画だ。

おらが村

突きつけられる今後の日本の形

おらが村
hysysk
hysysk
1年以上前

日本の中山間地域における問題の根深さや、それでもそこで生きることの大切さを描いた素晴らしい作品。 舞台は1970年代の秋田とのことだが、2020年のオリンピックやその少し前の地方創生など、色々と現在と重なる部分がある。出稼ぎによる若者の流出、ディスカバージャパンなどで理想化された田舎…主に世代間の価値観の違いによる衝突はそこここに現れるが、どれが正しいとは言い切らないところが良い。自分の置かれている状況や読むタイミングによって、共感するキャラクターも違ってくると思う。 ウイルスの脅威で外出制限を要請されている都会での生活を送りながら、自分が選ばなかった生き方について考えるきっかけになった。

エデンの魔女たち

打ち切りからの復活!!? #1巻応援

エデンの魔女たち
アファームドB
アファームドB
1年以上前

推し作品の打ち切り。 それはマンガオタなら誰もが経験してるであろう。 『ディアボロのスープ』の打ち切りから早6年。 何と世界観をそのままに原作者をつけて帰ってくるというウルトラC。 また読めるだけでも嬉しいのに、前以上に面白くなってるって、そんな幸せなことある!?

エンドレスワールド 新装版

蛇龍どくろ史上最高傑作

エンドレスワールド 新装版
華子
華子
1年以上前

トシミツという人間に振り回され、傷つけられた二人の人間が、その死によって、抱えた思いをぶつける先を失くし置き去りにされてしまう様がリアルです。 主人公の二人が知らないトシミツの死を、見届けた事で、読んでいるだけのこちらもイツキと龍のように、トシミツに置き去りにされてしまいました。 大変印象深いシーンです。 かっこよくてタワマンに住んでて、どっかの会社の社長で運転手付きの高級車に乗る完璧な男は出て来ませんし、可愛くてキュンキュンするようなやり取りも一切ありません。 好き嫌いは分かれるかも知れませんし、多少の矛盾や突っ込みどころがある、荒削りな作品ではありますが、BLという枠を超えて読んでいただきたい漫画だと、その様に思います。 個人的には、新装に当たって追加で描かれた60ページの書き下ろしは、必要なかったかな?と思いましたが、その辺りは好みの問題かも?

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