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今年、ダブルで文化庁メディア芸術祭にて「マンガ部漫画部門優秀賞」を受賞したい野田彩子さんが別名義で描いた漫画です。
そもそもから割と独特な世界観と絵柄の作者ですので、BLについても独特も良いところです。
世の中には沢山のBL漫画がありますし、読んだ事ないだけであるんでしょうけど、登場人物が貧困に喘ぐフリーターと、こちらもいい加減に生きている女子高生限定でハメどりアダルトビデオを撮影しては売っているというロクでもない三十代のお話です。
先輩が徐々に女性化していく謎はあるのですが、年下の主人公がフリーターで貧困でありながら、いい加減でだらしない先輩を、どうにか食わせてやらなければと思う健気な気持ちや、将来への不安がめちゃくちゃみにつまされました。
後半三分の一くらいはもう、なんかその気持ちわかる。。。。という具合に、ついつい共感してしまったワタシは今、転職活動中の無職です。
笑えない。
ただ、最後はびっくりな凄い終わり方でスカっとします。

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緊縛パッション
イケメンということが思い出せない顔芸。
緊縛パッション
華子
華子
スメルズライクグリーンスピリットは、思春期の少年達が自分の性に向き合うという繊細なお話でしたが、こちらは完全にギャグ漫画です。 緊縛された男を描く絵師になるという、夢を持った美大生武蔵が、友人のマリオ(キノコ)の勧めで、市役所勤めのDTシチサン(あだ名)をモデルに緊縛絵を描き始める。というお話です。 しょっぱな、武蔵がデッサンの授業でラオコーンの緊縛絵を描くところからテンションが高い本作ですが、このテンションの高さは最後まで途切れません。 元々作者は繊細な線画を描くのですが、その崩しっぷりが尋常じゃなく、登場人物の顔芸が凄い。 あらすじには、イケメンの美大生武蔵と記載ありましたが、武蔵がイケメンである描写の方が少なく、常時狂気に満ちておりとにかく怖いのです。 たまーに、ほんとにたまーにイケメンになります。 ただ友人のマリオの見た目のインパクトが強すぎて、武蔵がどんなイケメンなのかを忘れました。 ちなみにマリオはキノコカットでオネエ言葉で、いつも微妙な丈のシャツを着ているヘソ出しですが、ヴァ◯ナマニアのヘテロセクシャルです。 お色気シーンは殆どありませんので、苦手な方でも読めるかも知れません。 とにかく爆笑必至です。 この本に関係ないですが、スメルズライクグリーンスピリットの登場人物の柳田先生を主人公にした後日談、深譚回廊はシリアスなお話なのですが、そちらも面白かったので読んで下さい。
ウダウダやってるヒマはねェ!
主役でもないのに、いちいちかっこ良すぎる天草銀。
ウダウダやってるヒマはねェ!
華子
華子
ヤンキーマンガと言えば同じチャンピオンで連載されていた、クローズが若手俳優総出演で人気をはくしましたが、ワタシはこちら派でした。 箕輪道伝説が好きだったので、一巻が発売されていると知ったその日に近所の本屋へ走って予約に行った程です。 受け付けたのが凄いおばあちゃんだったので、タイトルを聞き取って貰えず、五回ぐらいレジで復唱した遠い記憶。 二回目くらいから、半笑いでした。 ヤンキーバディと言えばトオルとヒロシが定番ですが、こちらはナオミとアキ。 名前がオシャレ(?)。 かたや硬派で案外真面目なナオミと、ちゃらちゃら軟派だけど、本当は真面目なアキのコンビがヤンキー相手に全国喧嘩行脚(?) というかヤンキーなのか?最後は巨悪と闘うヒーローへとなって行きます。 喧嘩強すぎて。 ちょっと暑苦しい部分はご愛敬。 一番お気に入りだったのはアマギンです。 古いベンツのカブリオレに乗ってるし、ハーレーに乗ってるし、グリーングリーングラスオブホームがテーマソングなところも十九ごときで渋すぎる。 作者が一番思い入れのある登場人物なのかも知れませんね。 最終巻の最後のページは感涙しました。
囀る鳥は羽ばたかない
ヤクザモノは読まんのです
囀る鳥は羽ばたかない
華子
華子
誰も知らない人などいない。 そんなBL漫画のレビューなど、今更要るのか?と、自分でもそう思うのですが、いいえ、書かせて下さい。 最近、読んだんです。 映画化かー、そんな面白いんだったら、読んでみよっかな。って。 そもそもヤクザモノは読まない。という自身の中の決まりによって、ヤクザモノにリミットをかけておったのですが、この作品をついこないだ読んで、読んだ翌日に、慌てて映画まで見に行きました。 もはや虜。 今更、虜です。 あら筋は、あらすじを読んで下さい。 矢代が変態と書かれておりますが、個人的にはあの漫画の登場人物で一番の変態は百目鬼じゃないかと思っております。 ゲイでもないのに、矢代が綺麗だと!? しかも、させ放題。 矢代よりヤバいのは百目鬼じゃないか。 などと思いながら読んでましたが、この漫画、素晴らしいのは、二人の心情も去る事ながら、その背景を彩る男達の物語なわけです。 ただ好きだ嫌いだと言い合う、恋愛漫画でないところ。 ここが味噌。 さらっと舐める程度で終わりません。 二人の葛藤の裏には、男達の生き様が描かれているのです。 どうでも良いですが、ワタシは三角ファン。 まだ読んでないという、ワタシの様な人には絶対読んで頂きたいと、そのように思います。
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ムギくんの胸のうち  分冊版

ムギくんの胸のうち 分冊版

「やっぱりこいつは…生殖が目的なんじゃないか?」エロマンガ編集部の新人・ムギは、ひっこみ思案な黒髪メガネ。するどい眼光だけど包容力抜群の先輩・曲さんに「なぜこの職場を選んだのか」と聞かれたムギは酒の勢いに任せて「自分には特殊性癖がある」「見てほしいものが…」と答えふたりはラブホテルへ。しっぽり合体かと思いきや、ムギから複数の触手が飛び出し!? 触手の正体を探ろうと曲さんは触手を握ったり舐めたり、一方触手も“匂いの強いところ”を目指してぬるぬるムニュムニュ動き回り!??  新井煮干し子が描く新境地は、とにかく明るいエロコメお仕事BL!
ふしぎなともだち

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接点のなかった二人(オタクの由岐と非オタの和)が、とあるアニメの話題から仲良くなって、お互いの違いに戸惑いながらもいつしか距離が近付けていく。だけど、普通の友達とは違うみたいで…?? 実力派新人・新井煮干し子が送る異文化コミュニケーションの決定版!!
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因果の魚

因果の魚

エリート御曹司×絶対服従いとこ 執着系ヤンデレBL 涼一はおれの言うことを何でも聞いた いとこ同士で幼なじみの逸成(いっせい)と涼一(りょういち)。社長御曹司で俺様な逸成と、彼に従うばかりの陰気な涼一との間にはいびつな主従関係ができあがっていた。心酔する逸成からの征服を受け入れ、喜んで体を差し出してきた10代の涼一。しかし数年後、同じ会社に入った2人の関係は少しずつ変わりはじめて──? 描き下ろし収録! ・逸成 Issei 社長御曹司。成長するにつれ、自分に言いなりの涼一に苛々が募る。 ・涼一 Ryoichi 逸成と同い年のいとこ。友達はいない。歯並びが悪い。
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GATAPISHI

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「俺のこと好きならキスしてよ」――仏教系高校の入学式の日。阿野は、美しい同級生・瑞泉に恋をした。思い溢れた阿野が告白したら付き合えることに! 寺の息子で気難しい瑞泉は、阿野を本気で好きなようには見えないが、ご本尊の前で突然キスをねだってきて…!? さらに意外な阿野の反応は――!? 仏の教えと愛欲の狭間で本当の恋を探す思春期ラブ。描き下ろし甘々後日談10P収録!
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