ネタバレ

テレビを見ていたら、吉川きっちょむさんが「コワい話は≠くだけで。」を紹介していました

紹介自体はとても良かったのですが、当然ながら未読者向けの紹介でしたので、ここでは既読者向けの考察を書きます
最終話までのネタバレと、ついでに「地獄の子守歌」と「かわいそ笑」のネタバラも含みますので、ご注意ください











私、この作品に初めて触れたときは、「読者にも呪いが降りかかる」系の作品なのではないかと思ってました
ストーリーが、「怖い話を『聞くだけ』の主人公(=作者)」の身の回りで、次第におそろしい出来事が起きていく、というメタ感の強いものでしたし、作品タイトルも、「聞くだけで何かが起きるでは?」(=読者にも何か起きるのでは?)と想起させるようなものだったからです

つまり、令和版の「地獄の子守唄」ですね
「地獄の子守歌」は、主人公(=作者である日野日出志先生)が「狂気と異常にみちたおそるべく告白」をして、最後に、読者に向けて、「こんなおそろしいひみつをしられた以上」「きみに生きていてもらってはこまるのだ!」と叫んで、読者に対して「きみはこのまんがを見てから3日後かならず死ぬ!」という恐ろしい予言をするという漫画でした
本作についても、「地獄の子守歌」のように、「読者さん、呪われちゃったねえ」とか、そういうオチがつくことを考えていたわけです

しかし結論として、この予想は外れました

むしろ、本作は「除霊のための漫画」であり、「その犠牲として一部の人(=主人公)に呪いが降りかかる様子を楽しいホラーエンタメとして見届けてもらう」という作品だった、とのことです(23話)
メタではあるのですが、読者が呪いを受けるのではなく、作中人物に呪いを押し付けるという、真逆の作品であったわけです
原作者である梨先生の「かわいそ笑」は、「読んだ人に呪わせる話」だったわけですが、方向性としては似ています

おまけに、本作は、登場人物に呪いを押し付けたうえで、最終24話で円環を閉じることで、物語にループを作り出し、全てがその中で完結してしまう(=そこから何も抜け出せなくなる)という形で、完全に呪いを閉じ込めて、犠牲者(=主人公)の救出を不可能にしました
これが、本作における作者の意図です

物語と現実は、接続することがありますが、片側通行です
つまり、現実が物語を書き換えることはあっても、物語が現実を書き換えることはない
キャラクターは、一方的に役割を押し付けられるだけの役割であり、このように閉じられた物語から抜け出すことはありません

いやぁ良かったハッピーエンド!

…だけど、本当に?

そもそもですね、呪いを封じ込めるだけなら、こんな形式をとらなくていいはずなんですよね
だって、読者がいなくても、除霊はできます
つまり、除霊そのものが目的なら、少なくとも、商業誌で連載する必要はない

これに対して、前述の「かわいそ笑」は、読むことそれ自体が呪いになるという作品であり、それこそが作者の意図でした
読者は、必然的に、呪いの共犯関係に立つことになります
でも、読者は、意図して呪うわけではなく、作品を読むことで、結果として、呪いに加担することになるだけであり、読者もある種の「被害者」ではありました

これに対して、本作は、前述のとおり、読者がいなくても成立するはずです
では、読者は不要なのか?

実はこの点、この点、作中で言及があります
読者の役割は「楽しいホラーエンタメとして見届け」ることなんですね

しかしこれは、よくよく考えると、かなりきわどい話でして、つまり、我々読者は、ホラー漫画を読むとき、作中人物がひどい/こわい体験をするのを見て、「こわーい」とか言いながら、安全地帯からそれを楽しんでいるという、そういう意味です
我々は、普段、そんなことをあまり意識しませんが、本作のメタ構造、現実と物語の一方通行性を前提に、本作における読者の役割を意識すると、そういうことがみえてきてしまいます
我々は、主人公がひどいめにあって泣いているのを見て、それをエンタメとして消化してしまっているわけで、これは実に残酷な構図です
しかも、読者は、単なる傍観者ではありません
そのようにエンタメとして消化すること自体が、主人公に対する加虐にもなっています
(主人公は、自分の住む世界が、『楽しいホラーエンタメ』であり、
読者のみんながそれを見て楽しんでいると知って、より強く絶望したことでしょう)
おまけに、「かわいそ笑」と違って、その加虐は、能動的なものです
前述のとおり、本作に限らず、ホラー漫画を読むとき、我々は、常に、能動的に、エンタメとしてこれを消化しており、ただ、そのことを意識していないだけです
本作は、そのこと、つまり、我々の能動的な加虐を、強く可視化させる作品なのです

…ということを散々書いてきたのですが、これは、「自分が普段作っていたものが、実は爆弾の部品だった」と気づいたみたいな話で、そのことに気づいても、もはや取り返しはつかないわけです
ではどうするか?
じゃあせめてその加虐に意識的でいよう、きっちりエンタメとして消化しようと、いうのが私の結論です

コミック最終巻に、QRコードがついていて、それを読み込むと、以下のURLに飛べます
https://x.com/intent/like?tweet_id=1741066608448016478

私は、この作品をエンタメとして消化するために、この画像に、敢えて、「かわいそ笑」というコメントを書き込ました
ただ、これが正しかったのかどうかは、今となってはよく分かりません

テレビを見ていたら、吉川きっちょむさんが「コワい話は≠くだけで。」を紹介していました
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読みたい
人形紳士 少女探偵・火脚葉月 最後の事件

根本尚先生の話

人形紳士 少女探偵・火脚葉月 最後の事件
toyoneko
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根本尚先生は、秋田書店系の雑誌にギャグマンガを執筆している漫画家です。 週刊少年チャンピオンを長年読んでいた方でしたら、「現代怪奇絵巻」は印象に残っていることと思います。 なお現代怪奇絵巻は単行本化未了でしたが(厳密には、一部の話のみ、シーモア限定で読めます。ただし携帯電話用のものなので、パソコンからは読めない。)、連載終了後の書下ろし部分は、最近kindleにまとまりました。 https://manba.co.jp/boards/196294 長らく不遇の時代が続いていたのですが、趣味で描いてコミティアで売っていた本格ミステリの「怪奇探偵・写楽炎」シリーズが、ミステリマニアとミステリ作家にウケて、非常に高く評価されたことから(具体的には、芦辺拓・有栖川有栖・二階堂黎人)、文春デジタル漫画館のラインナップに加わることとなりました。 https://manba.co.jp/boards/102998 …が、私が語りたいのは、「それ以外の作品」の話です。 まず私が好きなのは、「札幌の六畳一間」シリーズ。 https://manba.co.jp/boards/177553 エッセイ漫画です。具体的には、貧乏漫画家である主人公(根本先生)が苦労する様を赤裸々に描くコメディエッセイです。 皆さん好きでしょう、漫画家が貧乏生活を送るエッセイ! 「札幌の六畳一間」「続・札幌の六畳一間」「札幌の六畳一間 無料編」などがありますが、アンリミ又は無料で全部読めます。 ここから派生して、「競売物語」もあります。これはツイッターでそこそこバズってました。 https://note.com/nemotosho/n/nd6099a76df12 根本先生のエッセイ漫画は非常に面白く、「90年代ミステリ漫画講座」も良くできています。私はこれを読んで「監察医SAYOKO」を買いました(でもまだ読んでない。)。 https://note.com/nemotosho/n/n576e649d2598 https://note.com/nemotosho/n/nd98daacdbcd6 次に、「タイムスリップ・コレクター」。 https://manba.co.jp/boards/196295 初出はコミティアらしいのですが、最近電子化されて普通に読めるようになりました(これもアンリミで読めます。)。 根本先生は古書が趣味らしいのですが、「過去にタイムスリップして、現在ではプレミアがついている本を入手できたら…」という着想から生まれたと思われる作品です。 アイデアそのものはそれほど革新的というわけではないのですが、「実際にそうなった場合に直面するであろう苦労」が様々に描かれていて、楽しい作品です。 そして最後に、今回何より紹介したかったのが、「人形紳士」です! https://manba.co.jp/boards/196296 もともとは、今年の3月ころ、根本先生が272頁を一気に書き下ろして(ただしサインペン一発書きでネーム状態)、noteに発表した作品なのですが、私は存在自体を知りませんでした。 知るきっかけとなったのは、以下のツイートです。 https://twitter.com/mysteryEQ/status/1725849354626613601 ミステリ好きが選ぶ年間ランキングで、この作品が1位(ただし非小説作品内での1位)に選ばれた、という内容です。 へーそうなんだあ、しかも無料なんだ読んでみるか、と手を出してみたのですが…いやあ… 傑作でしたよ!! 根本先生の「怪奇探偵・写楽炎」シリーズはですね、マジで「本格」なんですよね。 つまり、トリック重視で、ある意味で、ドラマ部分はそれほど重視されない。まぁ変な犯人はいますが、主人公側のキャラクターは弱い。 これに対して、「人形紳士」は、トリックも良いのですが、それよりもとにかくドラマ部分、特に、主人公たちの関係性が良いんですよ。まさかの青春ミステリ!エモい! 根本先生がこういう作品を描けるというのは本当に新鮮な喜びなんですが、贔屓目なしでも名作であり、是非もっとたくさんの人に読まれてほしい作品です。 noteでも、kindleでも無料で読めますので、皆さんガンガン読んでください! なお、発表当時のツイッターでの反応が以下にまとまっています。 https://togetter.com/li/2099294 ぜひまたこういう方向性の作品を発表してほしい(なおそのときには普通にお金を払わせてほしい。)。 なお、サインペン一発書きで、ちょっと読みづらいところもありますので、ぜひ別の人の作画で読んでみたい作品でもあります。 どこかの編集部の方、よろしくお願いします!

母性天使マザカルカノン

何だこの漫画は!

母性天使マザカルカノン
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まずはこちらのツイートをご覧ください https://x.com/sleepfool/status/1834185604302864508 私のタイムラインにこの投稿が流れてきてですね 何だこれは、素晴らしい作品だ、ぜひ読まなければならない!と感銘を受け、即購入したのが本作「母性天使マザカルカノン」です(この画像は55話の一部。2巻に収録) 本作は、エッチな漫画雑誌(ホットミルク)に載っている、エッチじゃないコメディです エッチな漫画雑誌に載っているエッチなじゃないコメディの中には、わりと有名な作品もあります Gヒコロウ先生の作品とか、道満晴明先生の作品とか、ゲノムとか、ギニャーズとか、火鳥先生の作品とか、櫻井エネルギー先生の作品とか、縁山先生の作品とか、私が思いつくだけでもいろいろ こういう、エッチな漫画雑誌に載っているエッチなじゃないコメディには、やたらと破壊力が大きい作品もあって、先ほど挙げた作品群はわりとみんな破壊力が大きいですね 破壊力が大きいというのはどういうことかというと、たとえば一番最初に挙げたツイートの画像は破壊力が大きいです さて、本作「マザカルカノン」のストーリーは、小学生女子である城ケ崎花音(8さい)が、迷える(顔の濃い)オッサンたちの悩みを解決するため、母性天使マザカルカノンに変身して活躍する!というものです 1話あたりわずか4頁というスピード感(コミック1冊あたり30話収録)とテンションの高さが魅力! 途中でキャラが強めの漫画家(準レギュラー)が出てきてからは(11話)、変な方向にさらにテンションが高くなり、お絵かきのスピードをアップする話(16話)、10連休の話(20話)、コアマガジン社の話(22話)、30歳になる話(30話)とか、ヤバくてテンションの高い話がどんどん増えていきます(以上は1巻収録) 2巻になってからヤバさはさらに加速し、コミケに行く話(31話)、エビをさばく動画を撮影する話(32話)、いいねの数だけ腕立て伏せする話(34話)、またコアマガジン社に行く話(55話)を筆頭に、酒を飲んでストーリーを考えたとしか思えないようなお話が目白押し!になります テンション高めのヤバいギャグを読みたい人におすすめです 画像は、10連休の話の一部

空が灰色だから

気づけば10年

空が灰色だから
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気づいたら「空が灰色だから」の最終巻が出てから10年以上が経っているんですよ えっ…?10年…? ひょっとして「空灰」を読んでない漫画好きって結構いるのでは…? もしかしてこの傑作が忘れられてしまう危険性もあるのでは…? と危惧し、ここに改めて紹介するものです まずは作者の阿部共実先生の話をしましょう 阿部先生は週刊少年チャンピオンでデビューした漫画家です デビュー作は「破壊症候群」 タイトルはヤバいですが、内容は、ポップで明るいアクションです。「斬り介とジョニー四百九十九人斬り」をポップにした感じ、というか この作品は短編集(大好きが虫はタダシくんの)に収録されています ちなみに、阿部先生は、昔はブログで漫画を発表しており、 短編集表題作の「大好きが虫はタダシくんの」は、 そこに掲載されていた作品でした 以下のアーカイブから辿れます https://web.archive.org/web/20120915070936/http://blog.livedoor.jp/ikaruga99999/ その後、週刊少年チャンピオンで始まった連載が、「空が灰色だから」です 最初は短期集中連載だったのですが(3話まで)、 その後本格連載になりました 基本的には、連作短編集です 決まった主人公やキャラクターはほとんどおらず、毎回、異なる話が描かれます 女の子が主人公の話が多いです コメディのこともあるし、ホラーのこともあるし、恋愛要素もあったり、なんだかよく分からない話もあります しかしまぁ、やはりこの作品の魅力は何といっても、このキャッチーな絵柄で描き出される地獄でしょう 心の柔らかな部分、忘れていた学生の頃の あの感情を的確にエグってくる作品群がとにかく印象的です 具体的には以下の話ですね ・ 9話 夏がはじまる(1巻) ・ 18話 信じていた(2巻) ・ 27話 4年2組熱血きらら先生(3巻) ・ 35話 別に大丈夫やけどな(3巻) ・ 45話 名乗る名もない(4巻) ・ 最終話 歩み(5巻) それ以外にも私は以下の話が好きです ・ 2話 お前は私を大嫌いなお前が大嫌いな私が大嫌い(1巻) この話を読んでこの作品の虜になりました 試し読みできるよ! https://www.akitashoten.co.jp/comics/425321715X ・ 12話 ガガスバンダス(1巻) 不思議系の話でありながら、無限に読み込んで考察できるのがたまらない 「おばあちゃん」を「ランドセル」で炊いてガガスバンダス ・ 17話 こわいものみたさ(2巻) とれちゃった ・ 21話 こんなにたくさんの話したいことがある(2巻) イメージの洪水から「星なんてひとつもなくて」に繋がるのが美しい ・ 22話 ニッポン嗚呼、人情カツアゲ傷害ウルトララプソディ(2巻) 漫才みたいでありながらホラーで落とす手法の見事さ ・ 29話 少女の異常な普通(3巻) その二面性は普通じゃないよ!…いや、よく考えたら普通か? ・ 36話 ただ、ひとりでも仲間がよしい(3巻) 今でもたまに「きょう気」という表現使ってます ・ 39話 世界一我侭な私から世界一ブスなお前に(4巻) 泣ける ・ 40話 マシンガン娘のゆうつつうつうつうつうつうつうつうつうつうつうつうつうつ(4巻) 最終頁、セリフのないコマが怖すぎる これも試し読みできます https://www.akitashoten.co.jp/comics/4253217184 ・ 55話 さいこうのプレゼント(5巻) これは別途コメ欄に 試し読みできますのでまずはこちらをドウゾ https://www.akitashoten.co.jp/comics/4253217192 ・ 57話 マルラマルシーマルー(5巻) トランシーバー効果でもいいと思いますよ 連載は約1年、後半はややテンションが落ちてきたようにも思いますが、最後の最後にこれでもかという話をぶちこんで(「歩み」)、見事に全5巻で完結しました 週刊連載とは思えないほどのクオリティで、本当に毎週楽しみに読んでいたものです 試し読みをいくつか貼りましたので、読んだことがない人はまずはそちらから! チャンピオンクロスでもかなり読めると思います なお、このあとに発表した「ちーちゃんはちょっと足りない」も大傑作でした こちらは「このマンガがすごい!」で1位をとった作品でもあります なお以下の画像は、好きな話には挙げていないけど好きなコマ

少女聖典 ベスケ・デス・ケベス

下ネタ漫画の極北でございます

少女聖典 ベスケ・デス・ケベス
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ベスケ・デス・ケベスは、ルノアール兄弟が別冊少年チャンピオンに連載している下ネタだらけのお下品ギャグ漫画です。 ものすごいエッチな女子の前にしか現れない「ケベス」という悪魔。 それを呼び出してしまったムッツリスケベの女の子(主人公)が、ケベスの力で裸になった男を見てハァハァしたり、ほかのケベス使いと戦ったり…というのが初期の展開でした。 だけどちょっとパッとしなくて、しばらく迷走。 コミックも、2巻までは紙で出たものの、3巻からは電子のみになってしまいました。 しかし開き直ったのか、そのへんから一気に面白くなります! というか、このへんから、ただひたすらチンコネタだけに特化したチンコ漫画と化して、ものすごい破壊力を持つようになったのです。 何のことだかわかりませんね? 読めばわかりますが、いきなり読むのは勇気が要るかもしれませんので、以下では、3巻以降で扱ったチンコネタを整理してみました。 まずはこちらをご覧ください。 3巻 ・ 箱の中身はなんでしょう?(チンコ)(25話) 4巻 ・ちんこクイズ対決(28話) ・ちんこの森(30話) ・巨大キンタマ(35話) 5巻 ・仮想股間(41話) ・下町ロシュツレー(42話) ・ちんぽ今和歌集(43話) ・ちんこっくりさん(44話) 6巻 ・男性型スマートスピーカー(47話) ・チンデルセン(48話) ・チンコハンター(49話) ・ダヴィンチンコ・ペニスクリュー(51話) ・クチンコミ(53話) ・残留チンコ念(54話) 7巻 ・特別展ちんぽこ(55話) ・チンポランド王国(56話) ・チンペイ(59話) ・オペニ座の怪人(60話) ・チンポ月食(61話) ・オチンシュタイン(62話) ・うるちんこ米(63話) 8巻 ・チンポフィットアドベンチャー(64話) ・ちんポリスくん 創作秘話(65話) ・ちんポエムくん 誕生秘話(66話) ・チンポーカー(67話) ・イルミナティルポ(69話) ・ちんぽ甲子園(70話) ・チ利休(71話) いやぁ改めてまとめてみると本当にどうしようもないですね!! さらに最新巻(9巻)はオールチンポです 目次を見ればわかります(添付) どうしようもない下ネタが読みたい方はぜひご一読を!

対ありでした。 ~お嬢さまは格闘ゲームなんてしない~

「対ありでした」6巻について"語"るゼ…!

対ありでした。 ~お嬢さまは格闘ゲームなんてしない~
toyoneko
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「対ありでした」は、フラッパー連載中の「お嬢様が格闘ゲームをする」系漫画です 「ゲーミングお嬢様」と同種の漫画ですね! ほぼ同時期に連載開始した両作品ですが、「ゲーミングお嬢様」はコメディ色が強く、「対ありでした」は百合要素が強い、という感じで、それぞれ特色を持っており、読者層も異なるものだったように思います 当時、私は、「ゲーミングお嬢様」の方が好みでした …と思っていたのですが、あるとき、ふとフラッパーを読んでいると、 「対ありでした」の30話が目に飛び込んできました そこには、私の知っている「対ありでした」とは、異なる漫画がありました 30話のストーリーというのは、主人公の「白百合さま」が格ゲーの大会に出て、怒り顔の幼女と熱いバトルを繰り広げる、というものなのですが、何というかものすごーく熱血!な漫画と化していました お前…百合漫画じゃなかったのか…? 30話にあらわれるセリフを抜粋します 「"ここが強い"と明確に言えるってことは」「"対策できる"ってことやろ」 「"ようわからんけど強い"は」「"究極"…!」 「"獣"」「"獣"を"解放"しやがった」 「闘争本能という名の獣」 「まるで"世界中"に」「"響"きそーな台パンじゃん?」 「馴れ合ってる奴らなんかに負けるわけない」 「というような考えは一旦」「捨てる」「お前を認める」 「お前に勝つために」「お前を認める」 「あと少し」「もてば」「いい…」 「私のすべてをお前にぶつける」 「パナしたァーーーッッ」 なお、添付画像は「"獣"を"解放"しやがった」のシーン これを見てもらえば分かるように、文法的には完全にバトル漫画なんですよね 又は熱血スポーツ漫画。スラムダンクとか灼熱カバディに近い しかも、ものすごくクオリティが高い そして、「対ありでした」の6巻は、 1巻丸ごと、「白百合さまVS幼女(通称「メスガキさん)」のバトルなのです! 戦闘シーンはカッコいいし、 心情描写はド派手だし、 セリフ回しはキマってるし、 ギャラリーが解説して大盛り上がりするし、 何言ってるのかよく分からん格ゲー用語もミステリアスでワクワクするし、 全体的に演出がハマりまくっていて、最高です 「なんだかよく分からないけどとにかくカッコいい」の連続! あまりに良すぎて全巻揃えましたが、個人的には6巻がとにかく良すぎます いや、別に、何か特殊なことをやっているわけでは無いんですよ バトル漫画としてみた場合、わりと、「お約束」の積み重ねのようにも思える それなのに、こんなにも面白く読めるのは作者の力量としか言えないところです ということで強くおススメです いきなり6巻から読んでもいいと思います なお、7巻以降も、ちょっと先が読めないストーリが続いており、そちらもおススメです なお、この格ゲーの大会、どう見ても所十三漫画の住民が登場してるのですが(しかもチョイ役ではなく重要キャラ)、なぜか誰もツッコまないんですよね… 画像はコメント欄に添付します

刃牙らへん

バキのレビュー…考えてみたら初めての体験…

刃牙らへん
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正直言うとですね、「バキ道」を最後まで読んで、あぁこれはもうダメかな、と思ったんですよね 連載開始のタイミング的に、「バキ道」は、「鮫島」への追悼の意味もある作品かと思っており、それなりに期待していたんですが、バキの世界観だと、力士との闘いというのは遥か昔に終わっている話でして、まぁ案の定というか、結局、何だかあまり盛り上がりも無く終わった、という印象でした 私は、バキシリーズ大好きですし、チャンピオン読者としてずーっと追っていたシリーズなんですが、チャンピオンの購読をやめて、「バキ道」も読まなくなりました そんな中、ふと漫画喫茶で「バキ道」を最終巻まで全部読んで、あぁこれはもうダメかな、と思ったのです(ついでに、「ゆうえんち」の方が遥かに面白いな、とも) ということで「バキ道」に見切りをつけたのですが、今度は「バキらへん」というヤケクソみたいなタイトルの連載が始まるというので、あぁこれはもう本格的にダメだなと思って、初回からノーチェックでした とはいえ、一応気になって、コミック1巻はとりあえず買ってみたのです そうするとこれが…意外と面白い バキシリーズには、面白い部分と、つまらない部分があります 特に「つまらない部分」は分かりやすくて、 ・ 刃牙の戦い ・ 現実にいそうな「強者」との闘い は、基本的につまらないです(一部例外はある) いや、「グラップラー」の頃の刃牙の戦いは面白かったと思うのですが、SAGAを経験したあたりから刃牙の性格がねじまがっていって、それに加えて非常に強い主人公補正もかかるようようになり、「主人公が出てくるとつまらなくなる」という、不思議な現象が起きるようになり、刃牙の戦いは、つまらなくなりました 現実にいそうな「強者」との戦いは、これも、「グラップラー」の頃は良かったのですが、どんどん強さがエスカレートしてしまい、普通にバキワールドの人間が勝つだけになってからは、つまらなくなりました 「バキ道」なんかはこれにあたると思います(ただ、烈海王ボクシング編とかは、意外と面白かった) いずれにも共通するのは、結果がみえている、ということ 読んでいてのワクワクがありません そのうえで、「バキらへん」ですが、 これは、この「つまらない部分」を排除してるんですね つまり、「バキらへん」は、 ・ 刃牙は(今のところ)戦わない ・ バキワールドの住人同士で戦う という話のようなので、戦いの勝敗が読みにくく、それが面白さに繋がっているように思います まぁバキワールドの住人同士でも優劣関係はあるので、ある程度勝敗予想できますが、それでも充分に面白く仕上がっています バキシリーズを見切ってしまった方には是非お勧めしたい作品です …と言いつつ、まだ2巻までしか出てないので、今後どうなっていくかはまだ不安ですが… なお2巻のハイライトは、ジャックと勇次郎がご飯を食べるシーン(添付)

キン肉マン

キン肉マン初心者講座

キン肉マン
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キン肉マンの完璧超人始祖編アニメが始まりました 大変すばらしい出来なのですが、 キン肉マンって割とハードルが高いので、初心者講座と題して、少し解説します ★ かつて「キン肉マン」が大好きだったけど、新しく再開したこのシリーズは読んでないな…という方へ 読みましょう。というかアニメを見ましょう EDを見るだけでも、どれだけの超クオリティか分かりますので、まずはこちらをドウゾ https://youtu.be/u0dgneH1D_4?si=V5yVPSqqGm1xNiZh あと、昔のねとらぼの記事もよかったので、こちらもドウゾ https://nlab.itmedia.co.jp/nl/articles/1712/29/news003.html ★ 「キン肉マン」?昔の漫画でしょう。ちょっと気になるけど、よく分からないな…という方へ まずは基礎知識。「キン肉マン」は、黄金期の週刊少年ジャンプに連載された、ヒーローバトル漫画です 一時代を築いた超ヒット作品です。当時の男子小学生はみんな大好きだった(はず) 長期連載の末、大人気のままに完結。コミックは36巻までが発売されました その後、少し時間をあけてプレイボーイにて「キン肉マン二世」が連載されたあと(タイトルどおりの「二世」モノ)、短編集(37巻)が発売されたのち、何と旧シリーズの「キン肉マン」の「続き」がweb連載で始まりました これが「完璧超人始祖編」であり、コミックでいうと38巻~60巻がこれにあたります 「完璧超人始祖編」は、旧シリーズの「キン肉マン」の続きなので、旧シリーズを読んでおくと、とても楽しめます…が、正直言うと、今さら旧シリーズの「キン肉マン」を読むのは、あまりおすすめしません いや、読んでもいいのですが、旧シリーズの「キン肉マン」ってもともとわりと低年齢向けの作品でして、小学生が読む分には良いのですが、マンバ読者が今さら読んだときに面白いかというと、まぁ、たぶん面白くないです というか私も、子どもの頃にアニメを見ていた記憶はあるのですが、漫画は読んでなかったので、大学生の頃に漫画版のキン肉マンを読んだら、「なんかこれはちょっと違うな…」と思って、途中で読むのを辞めたことがあります(その後、相当後になってから再読) とはいえ、全然基礎知識が無い状態で完璧超人始祖編を読んだり、アニメを見るのは、ちょっと勿体ない その場合、とりあえず、完璧超人始祖編(アニメ)の第0話を視聴しておくのが良いかと思います 旧シリーズのストーリーが、比較的わかりやすくまとまっています ただ、少々端折りすぎていて、初めて見る人にはわかりにくいかも その場合、公式が配信している「3分でわかるキン肉マン」シリーズが、 短いながらもかなり詳しくまとまっていて、おすすめです(ただしまだ途中まで) https://youtu.be/-kTkQL7uHP4?si=dXqwHuNCzndwJ0yt 次に、「キン肉マン」の魅力について これはいろんな意見があるところだと思いますし、そもそも、旧シリーズと完璧超人始祖編は、正直言って別物なので、一概には言えないのですが、完璧超人始祖編に限って言うと、私は、扱われているテーマ/関係性そのものが大好きです ・ かつて夢見た理想と現実のギャップ ・ 袂を分かった友人たちとの関係性 ・ 道を違えた師弟の決着 などがテーマとしてガッチリ描かれていて、もうたまりません 「えっ…キン肉マンでこんなテーマを扱うの?」みたいな驚きもありましたし、その描かれ方も、スケール的には壮大でありながらも、登場人物の心の機微は繊細に描かれていて、泣けるんですよね。キン泣きです。凄いことですよコレは 先ほど書いたように、旧シリーズの「キン肉マン」は、低年齢向けです でも、完璧超人始祖編は、低年齢向けではありません いや、低年齢が読んでも面白いとは思うのですが、むしろ、現実を味わった大人が読んでこそ、非常に強く染みる作品なのです だから、「キン肉マンだから」という理由で読まず嫌いしている人にこそ、是非読んで欲しい(ただし前述のようにハードルは高い) あと、最後に注意点 キン肉マンは、「ドラゴンボール」とか「北斗の拳」と同じくジャンプ作品ですが、その大きな特徴として、「戦いは全部プロレス」というのがあります 「キン肉マン」ファンは、これはもう当然のことだと思ってるので、誰も教えてくれませんが、初めて読むとき、これは結構面食らうと思います。というか私は面食らいました。 悪魔とかが攻めてきてるのに、なんでプロレスやってるんだ?と 一応、作中でいろいろ設定はあるのですが、あまり気にしなくていいです そういうものだと思ってください。そういう作品なんです ですので、登場人物は、気功砲とか撃ちませんし、一撃で相手を殺したりもしません(一部例外はある) 基本的に、プロレス技で戦います(ただし人間には不可能な技の場合が多い) 戦いの舞台は全部、リング上です 後楽園とか、東京ドームとかで戦います。荒野で戦ったりもしません というか、荒野で戦う場合でも、荒野にリングが設置されて、そこで戦います 地下からリングがせり上がってきたりします 多対一の戦いとかもありません(タッグ戦はある) あと、観客と実況とレフェリーがいます。パイプ椅子とかあります 何なら煽りVTRとかもあります 決着は、カウントとか、場外とか、そういう感じで決まります。プロレスですからね 以上、キン肉マン初心者講座でした。気になった方は是非この機会に、キン肉マンの世界に触れてみてください あと、「完璧超人始祖編」を最後まで読んだら、「本田鹿の子の本棚」の、この作品も読んでおきましょう https://leedcafe.com/webcomic/%e6%9c%ac%e7%94%b0%e9%b9%bf%e3%81%ae%e5%ad%90%e3%81%ae%e6%9c%ac%e6%a3%9a%e3%80%80%e7%ac%ac46%e8%a9%b1/

徳田虎雄物語 トラオがゆく

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toyoneko
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最近、都知事選がありました 私はいわゆる泡沫候補が好きなんですが(又吉イエスとか外山恒一とか)、 いろいろ調べていたところ、「日本インディーズ候補列伝」という 泡沫候補へのインタビューなどをたくさん収録したノンフィクション(又はエッセイ)が存在することを知り (なお作中では「インディーズ候補」という呼び方をしています)、 さっそく購入、少しずつ読み進めていました https://www.amazon.co.jp/dp/B077TJC94J 良い本でした 山口節生、羽柴秀吉など、その筋には有名な人を取り上げてもいますし、 泡沫かと思われたが見事当選してしまった、そのまんま東とか田中康夫とかも取り上げられており、 バラエティに富んだパワフルな候補者たちの話は、読むだけで元気になってきます そして、その中の一人として登場するのが、徳田虎雄です 肩書は「医療法人徳洲会の創設者」 あぁ先日亡くなったということでニュースでやってた人だ、 この人泡沫候補だったのか?と思って読み進めてみると、まぁとんでもない人でした エピソードはこんな感じ ・ 24時間体制の病院を作った ・ 小さな島にも総合病院を作った(徳田虎雄の出身地は鹿児島県の徳之島) ・ 全国各地に100か所以上の病院や診療所を作り、徳洲会を日本最大の医療法人、医療事業グループにした ・ 銀行がお金を貸してくれないので高額な生命保険に入って(最終的には27億3000万円)、受取人を銀行にした ・ 全国に病院を作ろうと思うと医師会の反対があるので、選挙に出て、国会議員になった ・ 自民党に誘われたが、医師会の反対で3日で追い出された ・ 仕方が無いので自分で自由連合という政党をつくり、100人以上の候補者を擁立して、ほとんど落選した ・ 自由連合の候補者は、堀田祐美子(プロレスラー)、佐山サトル(初代タイガーマスク)、山口節生、羽柴秀吉など まぁ泡沫候補といえば泡沫候補なんですが、 やっていることがあまりにも凄すぎて冗談にしか聞こえません。何この人 しかも「トラオがゆく」という自伝漫画を出しているということで、 さっそく買ってみました。それがこの作品です 内容は… とにかく絵も内容も濃い!です 何もかもが濃い 正直、エピソードの繋がりとか変ですし、 ちょっと絵も荒れてますし、 あまり読みやすいタイプの漫画ではないのですが、 込められた情念が強すぎるので読めてしまいます 何度か「生か死かだ!!」みたいなセリフが発せられます(添付) 世の中には、こういうことを言う人は存在します でもほとんどの人は、そんなこと本気では思ってない しかし、どうも徳田虎雄はこれを本気で有言実行しており、 だからこそ、日本一の医療法人グループを作り上げることができたのだと思います 医師会が徳田虎雄のやり方に反対するのも、正直分かるんですよ おそらくほとんどの医師は、患者の生命を救いたいし、そのための努力はしている でも、一方で、普通に休んだりもしたいし、遊んだりしたいとも思っている しかし徳田虎雄は、「生か死か」の精神で、 自分の命すら掛金にして、24時間体制の病院を作り上げ、 理想に向かって邁進し続けている これは怖い。当時、医師会からは徳田虎雄が異常者に見えていたのではないかと思います 「理想」をとるか、「現実」をとるか 私は「現実」をとったので、「理想」をとった徳田虎雄の生き様は、 輝かしいと感じると同時に、負い目をも感じてもしまいます そういうエネルギーに満ちた作品です ちなみに、別の人の作画で、 「明日はいい日だ」「生命だけは平等だ」という自伝漫画も存在するようです(読んでない) 電子版は、kindleにはありませんが、イーブックジャパンなどにはあります

トーマの心臓

「トーマの心臓」初読感想

トーマの心臓
toyoneko
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私は、自分では漫画オタクのつもりなのですが、結構読んでない作品はあります。特に萩尾望都作品。 大学の漫研で萩尾望都を知って、いろいろ人に勧められましたし、私の嫁も萩尾望都が大好きですし、以前在籍していた職場の上司も萩尾望都が好きでしたし、その他にも、業界での圧倒的な評価とか、「漫勉」のときのTwitterの盛り上がりとか、そういういろいろがあって、知識としては、凄いというのは分かってました。 でも、ほとんど触れてこなかった。 以前、「ポーの一族」を少しだけ、あと「半神」を読んで、良いには良いのだけど、それほどのものかな…?と感じて、それっきりでした。 「百億の昼と千億の夜」は好きでしたが、でもこれはどちらかというと光瀬龍作品でしょうか。 ところで、最近、「トーマの心臓」のプレミアムエディションが発売されました。 https://shogakukan-comic.jp/book?isbn=9784091793799 雑誌サイズでカラーも完全収録の凄いやつですが、これを嫁が買ってきたんですよね。 ということで、いい機会だから、遂に「トーマの心臓」を読んでみた、という話です。 そのうえで、感想ですが… 凄かった。これは凄かったです。まごうことなき名作でした。 まずストーリー展開やキャラクター造形が上手い。単純に面白い。 しかしそれ以上に、「愛される資格」とか、「愛に殉ずること」とか、重すぎるけど一方で青臭くもあるテーマを、 ギムナジウムという世界観を中心に据えることで繊細に描ききるという手腕が衝撃でした。 今読んでもこんなに衝撃なのだから、直撃世代がどれほどの衝撃を受けたのかがわかります。 やはり萩尾望都作品はいろいろ読まなけばならないと思い知らされました…。読みます!とりあえず一度ポーの一族を読みます! 読んだことない方もこれを機に是非…! でも幾つか注意点があります。 1 絵は大変綺麗ですが、さすがに古いです。最初は面食らうかもしれません。 2 この時代の少女漫画はみんなそうだと思うのですが、少年愛(BL)は「当然のもの」として描かれます。 これはもう、そういうもんだと思ってください。 3 プレミアムエディションはとても良い本ですが…これでもかというくらい、でかくて重いです。百科事典みたいです(それでも一気に読み切ってしまうほど面白かったのですが。)。 正直、コレクション用です。最初に読むなら、電子版とか文庫版をおすすめまします。

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漫画版 6

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新進気鋭のホラー作家・梨が描いた名作『6』がついに漫画化。先行配信分では掲載されることのなかった第5話「TWOnk」のエピローグストーリーも特典として収録。とあるデパートの「屋上遊園地」。峠道に存在した石塔。23分45秒の動画記録。種苗育成のためのガイドライン。幽霊の死体。エレベーターに響く声。まるで、覗き絡繰のように次々と雪崩れ込む6つの話は、人間が最も根源的に恐れる「死への恐怖」を呼び起こす。

SCPって何ですか?

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