設定も、演出も、物語も文句なしで面白い
※ネタバレを含むクチコミです。
初めての劇団四季、マンガばかり読んでいる自分にはとてもピッタリなデビューではないかと思って手を出してみた。
とてもとても良かった。そして、かなり原作に忠実であった。
もちろん端折る必要もあるため全てが全て全く同じではないのだけど、それでも80分✕2幕(前後編に分かれていて間に20分休憩が入るため3時間の興行)で少し遠いなーと思う席での観覧でも引き込まれ続ける素晴らしい舞台でした。
で、舞台の良さで感動したものの原作の方を読んだのは相当昔だったので改めて読み直したのだけど、やはり原作も素晴らしかった。
まるでスタンドかのような"灰色の服の男"、人間の業の現れであるかのような"生霊"。
フローレンス・ナイチンゲールことフローお嬢様は、今でも我々が知っているようないわゆる看護婦の鑑のような存在になる。
戦地クリミアにおいては「クリミアの天使」と呼ばれ、どうにかして苦しんでいる人々を救おうと身を粉にして献身的に務めた彼女の裏側にはこんな筋書きがあったのさ、という話。
それを藤田和日郎が描いているんだから面白くないわけがない。
裏切りから始まり裏切りに終わり、信じることで上書きする愛の物語。
きれいごとばかりではないというのに、こんなにも純愛なことがあるかよと。
もうなんか涙が止まらないのですよ。
ロンドン警視庁の犯罪資料館「黒博物館」に展示された“かち合い弾”と呼ばれる謎の銃弾。ある日、それを見せてほしいという老人が訪れたとき、黒衣の学芸員は知ることになる。超有名な「お嬢様」と、「もうひとり」が歴史的大事件の裏で繰り広げた、不思議な冒険と戦いを…! 藤田和日郎の19世紀英国伝奇アクション超待望の第2弾、ここに開幕!!
ロンドン警視庁の犯罪資料館「黒博物館」に展示された“かち合い弾”と呼ばれる謎の銃弾。ある日、それを見せてほしいという老人が訪れたとき、黒衣の学芸員は知ることになる。超有名な「お嬢様」と、「もうひとり」が歴史的大事件の裏で繰り広げた、不思議な冒険と戦いを…! 藤田和日郎の19世紀英国伝奇アクション超待望の第2弾、ここに開幕!!