ネタバレ

かわいらしい女の子は実は殺し屋で、自分を好きになってくれた男の子に初めて恋をして、相思相愛で。
標題が頭をかすめつつも、イチャコラするふたりの姿にキャッキャとしつつ、逃げたわけでなくお仕事はきちんとしているのねと感心していたら…。

第一話(≒あらすじ)から、第二話への落差が半端なかった。
あらすじに「初恋の物語」とあるから、もっとほのぼのでキュンキュンですね♪系かと思っていた。
そっちへ引きずり込むのかよ!!と唖然。
こういう黒い方向も嫌いじゃないですけど、自分自身の勝手なストーリー妄想と相まって、衝撃を受けてしまった。

そして、仕事に対してストイックに生きてきた彼女だから、仕事を教えるのもストイック。いや、教わった方法をそのまま教えているのかもしれない。30日じゃ難しいので、最低限の型を教える模様。
恋をしたばかりに、苦労してしまって…。
なんで碧くん、ねずみちゃんの仕事を隠れ見ちゃったかな。美しかったのかな。

そして、碧くんはエッチでアホだし、ねずみちゃんは碧くんに優しすぎるし、一つずつ読み終わるたびに再び標題が頭によぎる。大丈夫なんじゃろぉか。

あ、第一話の感想に「また怖い人が広島弁を話してる」と思ったことも追記しておきます。

読みたい
ヤンキー君と白杖ガール

目からの情報過多な世の中

ヤンキー君と白杖ガール
ゆゆゆ
ゆゆゆ

登場するヤンキーは顔の傷がなくて、服の趣味が良ければ、ものすごく人が良くて純愛している好青年。 弱視の女の子に「ポエマー」と言われるほど、大好きなユキコさんの前では好青年。 一線を越えると黒豹に戻るようだけど、ユキコさん第一なので基本は好青年。 コミュニケーションお化けのようなユキコさんも、見えないからそう変わらざるを得なかったとあって、相当な苦労の上であの人となりができていて、結果が一話冒頭の白杖ケツアタックなんだなぁと思った。 コメディになる部分は、NHKの番組バリバラでみた、障害者コントを思い出させた。 障害は触れるのを避けるべきことでもなく、彼女たちには当たり前なことで、その中でのからかいや日常の楽しみ、苦労が興味深く描かれている。 もちろんコメディ要素だけでなく、しれっとヤングケアラーとなっているきょうだい児の話や、人は年を取ればいずれ見えなくなることが描かれていて、でも重たい話のはずがドロドロしておらず、あっという間に読み終えてしまった。 視力がオレサマはなるほどなと思ってしまった。 かき氷シロップはオレサマを感じさせてくれる食べ物。食品に絞ると、嗅覚が2番手のオレサマ。 ちなみに登場キャラクターのなかでは、高校生男子らしくムラムラ大好きな青野くんがとても好きだ。

ワタシってサバサバしてるから

広告で見たことがあるやつだ

ワタシってサバサバしてるから
ゆゆゆ
ゆゆゆ

主人公が「私ってサバサバしてるから〜」っていうタイプの人間でした。 「みんな私のこと「かわいい」って言ってくれるけど本命にはしてくれないね?」で知ったのですが、主人公を「うわー何こいつ」って言いたくなるキャラクター(悪役)にして、当人が落ちていくさまを眺めるジャンルっていうのがあるんですね。 身近にいたら、さりげなくフェードアウトしたくなるタイプの性格ですが、「女の敵は女」というあたりはリアルです。 そして、男の中で生きようとしているわけでなく、同性と仲良くするわけでなく、人がいっぱいいるところに飛び込んでいるのに、孤高です。 読んでいて、どうしてそういう考えに?と思ってしまい、主人公なのについていけません。 本編を悪役サイドで見ている気持ちです。 とはいえ、ライバル視されている本田さんが主人公だと、「私ってメンタル強めだから〜」と、メンタルの強さを過剰に見せつけてくるキャラクターに改変されてしまいそうで、そんな本田さんは見たくないなと思ってしまいます。 よくよく考えれば、周囲がこれほどひいた反応を取っていてもへこたれず、ゴーイングマイウェイでいられる主人公の網浜奈美は非常にメンタルが強いです。 ビジュアルが本田さんと主人公が入れ替わっていたら、どんな感想になっていたんでしょう。

最後にひとつだけお願いしてもよろしいでしょうか

殴るためのお肉

最後にひとつだけお願いしてもよろしいでしょうか
ゆゆゆ
ゆゆゆ

このタイトルで、この絵柄で、いわば北斗の拳。 いや、くにおくんかもしれません。 陰湿なイジメが繰り広げられる恋愛モノかと思えば、メリケンサックが出てくるタイプの恋愛モノでした。 メリケンサックと恋愛モノって、同時に存在しうるんですね。 「パワー・アントワネット」と違い、ムキムキでもなく、筋肉でもなく。 公爵令嬢として腐った世の中を正すため、いや殴りたいから主人公は暴力をふるいます。 ストッパーが無くなった彼女は強いです。 ターゲットの名前がいつの間にか「肉」呼ばわりになっていて、こうやって人でないから殴ってよしと正当化するのかなとチラと思えば、その肉がことごとく、言い訳できないレベルの悪役たちで、世直しのためには、殴っとこうかという気持ちを読者に湧き立てさせます。 そして、時の女神の力を借りて、倍速やらなんやらブーストさせて、「ボンボコボンボコ」殴って蹴って。 暴力シーン(連続)もこのきれいな絵柄のママ繰り広げられ、「創竜伝」の龍堂兄弟のようなめちゃくちゃな振る舞いも、このきれいな絵柄のママ繰り広げられます。 とりあえず公爵令嬢なので、一線は越えていないそうです。不殺です。 すべて峰打ちなので大丈夫らしいです。さすがです。 暴力で解決はよくないけれど、早いんだということはよくわかります。

ねずみのはつこい
ねずみの初恋 1巻
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ねずみの初恋 分冊版

ねずみの初恋 分冊版

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影霧街

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大好きだった兄が、ある日突然失踪した。彼が残したのは、巷を騒がせる殺人鬼「A」に人質にされたという情報、そして誰かにメールで送った「影霧街」という謎の街の情報だけ。検索しても出てこないその場所へ行くため、女子高生のみおんは兄を最後に見掛けた怪しいビルへの潜入を試みる。しかしそこは、決して踏み入れてはいけない禁忌への入口だった――。一切の常識が通じない“巨悪”の巣を描く、凄絶アンダーグラウンド捜索劇!!

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