「あくまでクジャクの話です。」感想
2巻まで読了。人々が抱える悩みや葛藤を、生物学に例えてわかりやすく解説し、容赦無く論破し、時に強引(笑)にいつの間にか解決?に導いてしまう癖強ヒロインが良き! 文武両道でモデルもしていて完璧とも思える彼女だが…自分の恋愛ごとになると割とポンコツなところもギャップがあっていい! そんな彼女の想い人は、最近「見た目が男らしさに欠ける」という理由でフラレたばかりの教師。頼りなさはあるものの、生徒とちゃんと向き合い、力になろうとする心優しい男だ。ヒロインの想いには気づいておらず(自分に向けてくる謎の圧は感じてる。笑)、今後の2人がどうなっていくのかも気になる。 ちなみに…こういう話は興味深くて好きだなと思ったら、アイリウムの作者さんだったのね。今回コメディ要素満載だけど、言われてみれば人の心理に関する部分は共通してるのかもね。
男女間の悩みといえば恋愛で、それにまつわる課題、例えば容姿だったり、ライバルの存在だったりを人間ではなく他の生物ならどうしているか?をわかりやすく説明してくれる。
これが純粋に面白い。
本能に近い行動だと、人間に照らしたとしても妙な納得感がある。
その生物学の説明をしてくれる、生物学部部長の女子・阿加埜(あかの)さんもキャラがたってて良い。
小さい頃の出来事がきっかけで、主人公の久慈先生に惚れているようだが、得意の生物学を活かすかと思えば、土壇場に弱くかなりの奥手だったり。
文化部なのに、後輩にやたら厳しい姿勢とか。
全体的に学園ラブコメ路線なんだけど、上記の生物学が良いフックになって、大人でも楽しめる作品だと思います。