和人に侵略される前のアイヌの暮らしが描かれています。小学生でも読める語り口なので分かりやすいです。アイヌの人々にとって北海道の大自然の中には数々の神様がいるとされていて、それらとまるで親切な隣人のように共存する暮らしは精神的にも文化的にもとても豊かだったんですね。読んでいて感銘を受けた風習がたくさんあるのですがその中でも、アイヌの女性は子供の頃から遊びとして刺繍の図案を練習するので大人になる時には下書きなしで着物に左右対称の刺繍を施すことが出来たというのに驚きました。美術館で実物を見たことがありましたが装飾として美しいだけでなく祈りのようなものが込められていて神秘的なものに感じられました。もっとアイヌのことを知りたくなる入門書としてぴったりです!

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ダイヤモンドの功罪

最新話で綾瀬川が覚醒したぞ!!

ダイヤモンドの功罪
かしこ
かしこ

最新話でついに!綾が覚醒をしましたね!エヴァで言うところの覚醒と同じ意味なので心配ではありますが、これから益々タイトル通りの「功罪」っぷりを発揮してくれることでしょう。 ということで単行本を読み返してみました。運動神経だけではなく、身体能力、そして頭脳と、スポーツをする為の全てに恵まれた小学5年生の綾瀬川。U12の日本代表でもエースに選ばれ、他の代表選手からも「俺の世代にはずっとコイツがいるんだ…」と恐れられる程の逸材っぷり。しかし綾瀬川の本心は只々みんなと楽しく野球がしたいだけ。そう、綾本人も自分の才能に傷ついているのです。でも誰もそれを知らない。いてもイガくらいかな? 私は野球に関して全くの無知なんですがそれでもハマるのは、これが「才能」の話だから。やはり圧倒的な才能は人を翻弄するんですよ!!恐ろしやです。 日本代表の並木監督があのまま綾の面倒を見てくれたらよかったけど、このまま足立フェニックスで限界まで投げ続けたらプロになる前に選手生命が絶たれそうで心配ですね。ストーリーの冒頭で何回か高校球児になった綾が出てくるけど「この試合で壊れてもいい…!」と言ってたのが気になる。それがどういう意味なのか。やけっぱちなんだろうか。今のところ理解者になりそうな人が大和しかいないけど、東京と大阪で距離もあるし、大和もプレイヤーになりたそうだし、どうなっちゃうんだろう…。 将来は大谷さんのようになってくれたらいいのにな〜と思うのも綾にとっては大きなお世話なんだよね。とにかくハッピーエンドであってくれ!!と願いながら読んでます。

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戦争×漫画 1970-2020

戦争×漫画 1970-2020

漫画家たちの「戦争」アンソロジー 漫画家の感性が「未来の戦争」の予感を、戦時への想像力で捉えた作品を集め話題を呼んだ「ビッグコミックオリジナル戦後70周年増刊号」を底本に再編集し、追加原稿も多数収録した増補愛蔵版アンソロジー。排外主義と非寛容。世界全体を覆うきな臭さは、すでに新しい「質」の戦争が起きているとも考えられる。漫画家の想像力は果たして「戦争」をどう表現するのか。水木しげる、山上たつひこから浅野いにおまで異才・鬼才・天才……日本を代表する漫画界の傑物たちの描く「戦争」。小説家等の寄稿も多数収録。角田光代の「漫画の自由さと豊富さ」と題する書き下ろしも収録。

下北なあなあイズム

下北なあなあイズム

名門私立・下北高校で学園生活をおくる今西ロクスケ。彼は落ちこぼれ気味で、嫌なことがあったときは空想の友達に話しかけるなどして自分の世界に閉じこもるような少年だ。そんなロクスケにクラスの変人・花小路という友達ができた。やがて学校祭の出し物をきっかけに才女の島津アキオとも知り合い、以前とは少し違った気分で日々を過ごすようになる。

茶番劇

茶番劇

石坂啓がデビュー間もないころに発表したオムニバス作。ヨーロッパが舞台のおとぎ話やブラックユーモア、ほろ苦い青春ストーリーなど5編を収録。売れない画家はある日、いじめられていた天使と名乗る子供を助ける(おくりもの)。

アイ’ム ホーム

アイ’ム ホーム

事故で過去5年間の記憶を失った家路久。自分のポケットにあった10数個のカギをもとに本当の自分と、帰るべき場所をさがす長い旅が始まった……。 ▼第1話/思い出した家▼第2話/アイジンの家▼第3話/元祖(もと)・家▼第4話/男友達(しんゆう)の家▼第5話/人事課・家路課長▼第6話/義妹(いもうと)の家▼第7話/仮面(じぶん)の家▼第8話/スバルの心情●登場人物/家路久(半年前、事故で記憶をとぎれとぎれに失った40代の男)、ヨシコ(家路の現在の妻)、ヨシオ(家路の現在の家庭の子供。家路になついている)、スバル(家路の元娘。反抗的な中学生)、カオル(家路の前妻)●あらすじ/家路は会社から自分の家に帰ってきたつもりだったが、そこは、別れた家族の家だった。その家で暮らしている娘のスバルに過去のことを聞くが、はっきり思い出せない。さらに彼女からお父さんのことがキライだったと言われてしまう……。(第1話)▼家路はまたもや他人の家に上がり込んでいた。そこは、杏子という女性の家だった。杏子は、かつての愛人だった。彼女が原因で、地方に左遷されたことを知った家路は……。(第2話)●本巻の特徴/離婚した元家族や、友人の家を訪ね歩き、過去の自分のことを聞く家路。果たして記憶は戻るのか!? そして、少しも自分の家族と思えないヨシコたちとうまくやっていけるのか!?

夢みるトマト

夢みるトマト

高原とまとは両親の離婚を機に、いとこの玉吾と菜ちゃんと死んだ祖母が住んでいたボロボロの一軒家で暮すことになった。とまととふたりきりの生活を夢みていた玉吾は、とまとが菜ちゃんばかり頼りにしているので菜ちゃんの存在が気に入らない。引っ越した当日、寝ている玉吾のもとに死んだ祖母が現れ、とまとは病気だから守ってやれと言われる。とまとは性的なものに対して異常な抵抗感を持っていて……!?

キスより簡単

キスより簡単

父親が違う4人姉妹の3女である女子大生のまあこは、ロクさん、シンちゃん、梶さんのうち誰が父親なのか、母親が死んだ今では分からない。奔放なセックスライフを送る彼女は、ロクさんに父親以上の感情を抱き始めるが…!?

マンチャラ小日向くん

マンチャラ小日向くん

彼女もおらず寂しい大学生活を送っていた小日向(こひなた)くん。ある日、偶然出会った人物にそそのかされて「マンチャラ劇団」を訪れると、そこには女優と称する三鶴(みつる)が現れた。自由奔放な三鶴に惑わされ、引っかき回される小日向くんの運命は…!?

キャリング

キャリング

元暴走族のフリーター・間タマノリ(はざま・たまのり)が運送会社で働きながら見ていく、引っ越しにまつわる悲喜こもごもの人間模様を描いた人情ストーリー。恋人・つる子(つるこ)と一緒に住むために運送会社でアルバイトするタマノリは、荷物がやたらと多い一人暮らしの女性の引っ越し作業をすることに。そこで、ワケありっぽい女性の様子にいろいろ憶測してしまうタマノリだったが……!?

パパイラズ

パパイラズ

赤ん坊一人に主夫二人!?昔の女から赤ちゃんを押し付けられた二人の男の子育て珍騒動!!とあるバーで、園田八公(ハチコー)という男にからまれた薗田三太(サンタ)。聞けば昔付き合っていた桜木ツネコのオトコだったらしいが、どうやら彼もツネコに振られたらしい。話すうちに意気投合した二人は、サンタのアパートにいくが、ドアを開けるとそこにはなんと赤ちゃんがいて…!?

竜宮家族

竜宮家族

家族は揺れる、家族は割れる、家族は流される。売れない芸人の父。離婚を決意した母。愛想を尽かした娘。いじめられっ子の息子。バラバラになりかけた家庭を乗せて、その家は海へと漂流していく。石坂啓が現代の家族へ問う、No direction home――― 心の旅路。

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