雨田青さんというお名前に見覚えがあるなと思ったら、20世紀初頭のアメリカを舞台にした中華系女優の短編を描かれた作者の方でした(
明日の月はいつかの今人を照らす』)。

食堂はカードで払うというのは『兄に付ける薬はない!』で読んで知っていたのでおっとなりました。

主人公で“北清大学”ジャーナリズム学部の生徒・舒念(シュウ ニェン)は、美術学部の友人・徐来(シュ ライ)が彼女が作品を通じて発信していたSOSに気づかなかったこと。
生徒の自殺を隠蔽した大学。
それを容認するチューター。
「声が一つしかない」世界に、地に落ちる覚悟でドキュメンタリーで人々に見てもらうことを決意する。

「こんなこと起きて 大丈夫な方がおかしいでしょ…」
「私の」
「友達が」
「目の前で飛び降りたのよ………!!」

という言葉に胸に迫りました。
他人の事故ですら平静ではいられないのに、ましてや友達が自殺を図り、そしてそれほど苦しんでいたことに気づかなかったとなればどれだけ恐ろしいか…。
李牧青(リー ムーチン)がそばに居てくれて良かった。

人文系の学生が集ってるところが文系には共感しやすくて助かります。

あと完全に個人的な話ですが、先日、李姉妹監修の中国語3行日記が発売され中国語の勉強していることもあってすごくタイムリーでとても楽しめました。

雨田青さんというお名前に見覚えがあるなと思ったら、20世紀初頭のアメリカを舞台にした中華系女優...
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2話

舒念と牧青の徐来のお母さんへの接し方すごく印象的。友達の親が毒親だったら、日本の大学生はあんなに礼儀を弁えた喋り方しないよなぁ…。

あと最近中国の世代別名前ランキングを見たばっかりだったので陳軍(チェン・ジュン)先生のお名前に感動しました(60年代は軍、建国、和平などといった名前が多い)。

ドキュメンタリー映像を作る姿勢と責任を教えようとしてる陳軍先生、いい先生だ…。市民50人突撃インタビューどうなるのか楽しみ。

みらいらいふらい
ミライライフライ
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