恋文をめぐるステキな恋のはじまりのオムニバス
恋文=ラブレターをテーマに、様々な恋の始まりを描いた作品集です。デジタル時代の今、アナログの代表とも言える手紙を書いたり、もらったりすることは稀になってしまいましたが、この作品を読んでいると、手紙ってただの紙切れじゃないんだな、心がそのまま文字になって贈られるものなんだな、と今更ながらその特別さに気付かされます。ロマンティクなんだけれど甘すぎないストーリーで、さらっと読めるのに、話のひとつひとつがなぜかとても心に残るのは、ジョージ朝倉さんの個性的な画風と、主人公たちの気持ちや行動が、恋をしたことがある人なら誰でも共感できるものだからでしょう。女の子だけだなく、男の子にも読んでもらいたい漫画。全3巻ですが、私としては1巻と3巻がおススメです。