恋文をめぐるステキな恋のはじまりのオムニバス
恋文=ラブレターをテーマに、様々な恋の始まりを描いた作品集です。デジタル時代の今、アナログの代表とも言える手紙を書いたり、もらったりすることは稀になってしまいましたが、この作品を読んでいると、手紙ってただの紙切れじゃないんだな、心がそのまま文字になって贈られるものなんだな、と今更ながらその特別さに気付かされます。ロマンティクなんだけれど甘すぎないストーリーで、さらっと読めるのに、話のひとつひとつがなぜかとても心に残るのは、ジョージ朝倉さんの個性的な画風と、主人公たちの気持ちや行動が、恋をしたことがある人なら誰でも共感できるものだからでしょう。女の子だけだなく、男の子にも読んでもらいたい漫画。全3巻ですが、私としては1巻と3巻がおススメです。
恋文(ラブレター)をテーマにした、とっても青春なラブストーリーが綴られています。
一話読み終えるごとに、「ほぅっ‥」と安堵というか、青春への憧れというか、なんとも言えない気持ちが込み上がります。
ジョージ朝倉先生の描く表情、というか眼が好きです。
手紙を持って少し下を見た眼差し、胡乱げな眼、目は口ほどに物を言うというけれど、とても語ってくれます。
久々に漫画をみて、バッサバサなまつ毛と目力にやられかけましたが、中身を見てみたら「やっぱりこの絵が好きなんだ」と思い直しました。
なにげないシーンをうっとり見てしまいます。
動きを感じるところも好きです。
コマ割りなのか、描写なのか、何なのか分かりませんが、静止画なのに頭の中で補完されてドラマのように動いて見えます。不思議です。
青春謳歌中と夢にも思っていないだろう、甘酸っぱい青春をさらに甘酸っぱくさせる、キャラクターたちの表情、ぜひご堪能ください。