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突然異世界に転生し、気付いたら不思議な森の中にいたネアという女性は、とある国の領主に保護され、息つく間もなく自身が“歌乞い”という役職の適正があると聞かされます。
“歌乞い”とは、魔物と契約を結び、その魔物が持つ魔術の叡智を得るという役職。
しかし、その恩恵の“対価”として“歌乞い”自身の命が削られていくという事実を知ったネアは、“対価”を少しでも小さくするために、正式な儀式の前に低級な魔物を召喚しこっそり契約しようとした結果、あろうことか魔物の王であるディノを召喚してしまいます。
この作品はネアに異様な懐き方をしている上になぜか“対価”を取ろうとしないディノと、そんな彼のことを当たり障りのない「薬を司る魔物」と領主に偽ることで厄介事を避けつつなんとかディノを“解雇”し別の魔物と契約することで安寧を得ようとするネアを中心に、美しくも儚い雰囲気を纏いながら密度の濃い物語が紡がれていく異世界ファンタジーです!
1巻まで読了