今回はいつもよりも日常をよりぬいたエッセイになっている気がします。漫画だけでなく文章も付いてるからでしょうか。「いのまま」と「すきまめし」はストーリー性がありましたがこういう形もいいなと思いました。とにかくオカヤイヅミさんの飯漫画を読むと自炊欲が上がるので助かります。

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モリのアサガオ

死刑を執行する刑務官

モリのアサガオ
かしこ
かしこ

死刑という重いテーマと真正面から向き合った作品です。父親のコネで刑務官になり死刑囚と接することになった実直な性格の主人公・及川。凶悪殺人犯のことが怖いと感じるのは彼らのことを理解しようとしないからだ…という考えに至ってからは、積極的に彼らと関わり更生の道を一緒に模索するようになります。しかし心を入れ替えて自らの罪と向き合ってもすでに決まっている死刑からは逃れることは出来ません。いくら凶悪殺人犯とはいえ国が人を殺してしまう、命を持って罪を償うという死刑制度は本当に正しいのか、主人公は疑問に思うようになります。 登場する死刑囚たちの中でも渡瀬という男と主人公の物語を主軸に描かれていますが、個人的には食堂を経営していた家族を惨殺してしまった星山がメインの回が一番心に残りました。主人公が人形を手作りして家族というものを思い起こさせて自分の罪を認識させることに成功する訳ですが、改心してすぐに死刑が執行される展開にはなんとも言えなくなりました。そういう流れを組みながら親友と言えるまで深い仲になった渡瀬からの「死にたくない」という望みを主人公が却下したのには驚きです。最終的には疑問を持っていた死刑制度についても、死と向き合うことが自らの罪を反省するきっかけに繋がるんじゃないかという考えになっていました。 しかしモリのアサガオ2で、渡瀬の死に携わってから主人公が精神を病んだことが描かれていて、やはりこの問題は深い森の中にあるのだなと思いました。

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長嶋有漫画化計画

長嶋有漫画化計画

芥川賞・大江賞作家長嶋有の小説を超豪華執筆陣が漫画化!原作者×漫画家、かつてないほど相思相愛!電子化にあたり、長嶋有が11年前を振り返り、そして11年後の現在を語る書き下ろし原稿「電子版あとがきと補遺」を収録。【参加漫画家】うめ、ウラモトユウコ、衿沢世衣子、オカヤイヅミ、カラスヤサトシ、河井克夫、小玉ユキ、島崎譲、島田虎之介、萩尾望都、100%ORANGE、フジモトマサル、陽気婢、吉田戦車、よしもとよしともに加え、藤子不二雄Aが表紙イラストを描きます。※2012年に光文社から発売された同書籍の電子版になります。

雨がしないこと

雨がしないこと

「雨ちゃんは、話の合わない、私のともだち」私たちが雨ちゃんについて知っていること。突然、郊外の古くて小さな平屋に引っ越したこと。凝り始めると同じ料理ばかりを作り続けること。そしてーー雨ちゃんは、恋をしない。みんなとちょっと違うけど、変わっているのはみんなと同じ。第26回手塚治虫文化賞【短編賞】受賞作家が贈る、「恋をしない」花山雨(30)を巡る群像物語。●オカヤイヅミ ビームコミックス好評既刊●[ものするひと]全3巻[みつば通り商店街にて]●コミックビーム 公式ツイッター●@COMIC_BEAM

いいとしを

いいとしを

一人暮しを満喫していたバツイチ、42歳の灰田俊夫は、母の他界を機に東京都下に住む父と同居することに。久しぶりに帰った実家で、母の遺した500万円を見付け、何に使うか頭を悩ませるが……。2度目の東京オリンピックにコロナ禍……揺れる世界で、父(72歳)と子(42歳)の二人暮らしはつづいていく。

白木蓮はきれいに散らない

白木蓮はきれいに散らない

しんどい現実を生きる女たちを照らす傑作! オカヤイヅミ、デビュー10周年を飾る記念碑的な作品が誕生!! 数々の紙誌評で絶讃されたベストセラー『ものするひと』の作者が新たに描く「女と記憶と友達の話」。◎「ほんとうは料理も掃除も洗濯も好きじゃない」専業主婦のマリ ◎「自分の身を守るなんてこの歳までしたことなかった」夫と離婚調停中のサヨ ◎「お嫁に行って子供を産まなきゃだめですか」キャリアウーマンのサトエ 1963年生まれの3人は高校時代の友達。同じクラスだったヒロミが、自らが所有する「白蓮荘」の部屋で孤独死したのをきっかけに久々に集まる。ヒロミが残した遺書にはなぜか、それほど親しくもなかった3人の名前が記されていて、庭に大きな白木蓮が植えられたアパートと謎の店子のその後についてのお願いが―― どうして3人だったのか。変わらない関係、変わりゆく状況の中で、それぞれ人生を見つめていく先に待ち受けているものは。「しんどい現実」を生きる3人の女性をあたたかな眼差しで描き出した野心作。

おあとがよろしいようで

おあとがよろしいようで

人気作家は死ぬ前に何を食べたい? 食べることが大好きで死が怖いという漫画家が、人気作家15人に最後の晩餐を訊いて死への怖さを和らげようと考えた。豆腐料理、点心、チェーン店のパスタ、立ち呑みやのおでんなどなど、実際に食事をしながら聞いた死と晩餐の逸話とは――。文学界、CREAWEBの人気連載をまとめたコミックエッセイ。登場作家、綿矢りさ、戌井昭人、山崎ナオコーラ、津村記久子、円城塔、西加奈子、平山夢明、桜庭一樹、朝井リョウ、辛酸なめ子、村田沙耶香、加藤千恵、朝吹真理子、春日太一、島田雅彦。

みつば通り商店街にて

みつば通り商店街にて

東京の右っ側にある、あまり立派ではない「みつば通り商店街」。長らく空き家だった元スナックで、小料理屋「コエド」をはじめたタケミさん。タケミさんが気になる金物屋の兄妹・ヒサオくんとサヤちゃん。大家でスナックのママだった恋多きユフコさんなど、なんだか気になる商店街の人々の四季折々の日常を、総天然色で味わうじんわりさわやかな一冊です。◎各紙誌書評で大絶賛 オカヤイヅミの『ものするひと』2巻、同時発売。

ごはんの時間割

ごはんの時間割

小説×短歌×漫画、夢の化学反応!同じ物語を漫画と小説で競作!――ここは金時学園高校。新1年生の栗原(くりはら)かのこは、真のオトモダチが作れずに悩んでいた。そんな時、謎のメニューが載った“おもてなしメール”が届いたことにより、ずっと気になっていた“あの人”に、料理をふるまうことになって……?友情・恋愛・料理・ミステリーありの学園青春グルメ作品!もてなされる側を加藤千恵がショートストーリー&短歌で、もてなす側をオカヤイヅミが漫画で描きます。

いろちがい

いろちがい

独特の感性で紡ぐ、マイペースな主人公OLの日常に巻き起こるシニカルユーモア。奇才・オカヤイヅミの“いろちがい”なマンガ世界をご堪能あれ!WEBコミック「EDEN」での連載短編に加え、携帯サイト「読めるモ」にて描き下ろし配信した4コマ版「いろちがい」を特別収録。

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