最新話(55話)があまりにも衝撃的すぎた件についてにコメントする
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toyoneko
toyoneko
1年以上前
最終回間近のハイパーインフレーションですが、 最新話(55話)があまりにも良すぎてもう我慢できないので ネタバレ全開で感想を書きます 未読の方はまず全話読もう! 2月17日まではジャンププラスで全話無料で読めるよ! さて、55話の良さはいろいろあるんですが、 とにかく正々堂々鮮やかに勝利条件が書き換わって ルークとレジャットの立ち位置が反転したという展開があまりにも見事だったので、 その点について書きます もともと、ハイパーインフレーションというのは、 「ルークの生み出す贋札をどう活用するか?」という漫画でした つまり、全く本物と見分けがつかないほど精巧でありながら、 番号が全て同じという致命的な弱点を持った贋札を どのように活用するか?というお話です 当初は、見せ金に使ったり、 物理的に紙の束として使ったりしましたが、 その真価が明かされたのは12話でした 大量に作った贋札を全て同時に「帝国に巣くう魑魅魍魎」どもに卸売りして 大儲けするというやり方が示されたわけです しかしこの方法には、「世界経済 壊れちゃうッ!」という欠点がありました 大量の贋札が見つかってしまうと、通貨の価値そのものが失墜し、 インフレーションが起き、世界的な大恐慌が起きる可能性がありました レジャットはこれを防ぐため、流通前に贋札の番号を公表すべく、 贋札の番号を知ろうと動き出します まぁ厳密にはルーク自身は本当に贋札を売りたいわけではなくて、 大量の贋札を売る準備を整えたうえで、 政府と「商談」しようとしていたのですが… しかしいずれにしても、ここで、 「絶対に贋札の番号を知られたくないルーク」VS 「絶対に贋札の番号を知りたいレジャット」という構図が成立したわけです ただ、最終的にはこの勝負にはレジャットが勝ちました レジャットは贋札の番号を遂に突き止め、 ルークは敗北しました(49話) だけどここからルークの大逆転が始まります 再起したルークは、番号だけを変えた大量の贋札(真・ハイパーノート)の生産に成功し、 これをもって政府との「商談」に挑みます そしてここからが55話 まず驚いたのは、ルークは既に、贋札を売却してしまっていたという点です 読者としては、ルークは贋札を売りたいわけではなく、 脅しの道具として商談しに来たものだと思っていたのに、 もう売ってしまっているという点で度肝を抜かれます それじゃあ交渉にならないじゃないか 次に驚いたのは、ルークが贋札を売却した結果、帝国経済が回復したという点です これまでさんざん、 「世界経済 壊れちゃうッ!」とか 「世界経済をォォ ぶっ壊ァァ~す!!」とか言ってたので、 贋札を売却すれば世の中メチャクチャになると思うじゃないですか でも、実際には景気が回復した もともと、「大量の贋札が見つかってしまうと、通貨の価値そのものが失墜し、 (悪性の)インフレーションが起きる」ことが懸念されていました でも、真・ハイパーノートは、もはや真札と見分けがつかず、 贋札だと見破られることすらなかったので、 単純に貨幣流通量が増えて、 その結果、景気が回復してしまったということですね 説明されればそのとおりなのですが、これも非常に驚いた点でした そして最後に何より驚いたのが、ルークの商談の内容が、 「要求を実現できなければ贋札の判別方法を公表する」というものだったこと!! これまでずーっと、 レジャットは贋札の番号を知ろうとしていました これは、その番号をあらかじめ公表することで、贋札の流通を防ぐためでした つまり、贋札の判別方法を公表することこそが、レジャットの目的でした 逆に、ルークにとっては、判別方法が公表されてしまっては、 贋札が使えなくなってしまうので、それだけは絶対に避けたいはずでした ところが、 ルークが真・ハイパーノートを既に流通させてしまっていて、 しかも、それが真札と見分けがつかないがため、 景気が回復してしまっているという状況下では、 贋札の判別方法の公表は、 かえって、経済に大混乱をもたらしてしまう いつの間にか、勝利条件そのものが書き換わっていて、 ルークが「贋札の判別方法を公表すること」を脅しとして使うことになるという、 この立場の逆転の見事さ、これこそが、55話の最大の驚き、興奮でした さらに素晴らしいのは、作者の展開の上手さです 実は、55話で語られた内容というのは、 もともと、正々堂々、作中で全て言及されていました 贋札がばらまかれることで世界経済が壊れちゃう仕組は13話で説明されていましたし、 大量の貨幣が流通することで景気が回復するということも36話で言及されてました なお、金本位制の話も、23話や36話で触れられてました つまり、「偽札だとわからないほど精巧な偽札が大量に流通すれば経済は回復するし、 その場合、偽札の判別方法を公表することが脅しとして機能するようになる」という論理展開については、 全て材料が与えられていたうえ、 ごく常識的な推論として、本来、予想可能だったのです でも、予測できなかった!(…予測していた人っているんですかね) これはおそらくハイパーインフレーションという漫画の構造自体に秘密があって、 この漫画は、頭脳バトルが多いんですが、 その頭脳バトルの内容をかなりわかりやすく説明してくれますし、、 結構頻繁に「勝利条件を整理しよう」みたいなモノローグが入るんですよね そうすると読者として、「ははぁよくわからんけどとにかく 今の勝利条件はそうなってんのか」で読み進めることができるわけです ところが、今回は、何の説明もなく、 気づいたら勝利条件が書き換わっていた!! そうすると何となく読み進めていた読者としては、 それはもう新鮮に驚くことになるわけで、 しかも前述のとおり、言われてみればごく常識的な論理展開でもあるわけで、 いやぁすっかりやられたなあという気持ちでいっぱいになるわけですよ! 上質なミステリのような見事などんでん返しで、本当に良い読書体験でした 終わるのは寂しいですが、残りの展開にも大いに期待です!!
ハイパーインフレーション

クセ強めで内容も面白い漫画好きな人は垂涎の一作!

ハイパーインフレーション 住吉九
吉川きっちょむ(芸人)
吉川きっちょむ(芸人)

未読の君、まだ読んでないなんてもったいすぎるぜ…!! 読んでる奴らとはダチになれそうだ!! なぜなら俺たちはルークさんを知っているから!! 俺たちの救世主!!ルークさん!!はわわ……! と、読んだあとちょっと変なノリをしてみたくなるほどにこの漫画は魅力的です。 時代設定は我々の地球でいうどのへんか分かりませんが、17、18世紀あたりの技術レベルでしょうか?もっと前なのかな? ヴィクトニア帝国という大国があり主人公はその帝国に搾取される側の植民地に住む少数民族で、金貨や経済などあるもののわりと原始的な生活を送っていた。 幼少期に両親が奴隷狩りに殺害されてから7年後、12歳になったルークは奴隷狩りに対抗すべく知恵を使い騙したり工夫して帝国と商売しお金で安全を買おうとしていた。 しかし、その矢先に再び奴隷狩りにあってしまい、自らも捕まり大好きな姉を連れ去られてオークションにかけられてしまうことになり、殴られ朦朧とした意識の中で神にあい、とある能力を授かる。 本来、年頃の人間が当たり前のように享受しているのが「生殖能力」だが、神はその代わりにルークに授けたのが「金を生み出す能力」だった。 しかも、まだもろもろ不明だけど帝国の紙幣、しかも全て通し番号が同じ偽札…。この能力と知恵を武器にルークはどう戦っていくのか! お姉ちゃんを取り戻すことはできるのか!? という話です。 第1話→https://shonenjumpplus.com/episode/13933686331749163174 話の設定や展開、ハッタリや知恵比べのようなギャンブル的な部分はもちろん面白いのですが、合わせて注目してほしいのはこの作品の根底に流れるセリフ運びのテンションやリズムとキャラたちのノリ!! 初期のジョジョを彷彿とさせる! そこにシビれる!あこがれるゥ!!的な香りがするゥ!! みんな大真面目なので最初は真剣に読んでたんですが、途中からもしかしてこれって笑って読んでもいいんじゃないか?というシリアスな笑いに思えてきますし、実際そこはかなり意識されてるんじゃないでしょうか。 生殖能力の代わりに授かった能力なので、金を生み出す時にドクッドクッってなるのや、頬を赤らめてちょっと汗かいてはぁはぁしているのもおもしろい…。 そのクセの強さに、やみつきになってしまう自分が愛おしいです。 画像:第1話57pより

不揃いの連理

タイトルから見る"伴侶"の形

不揃いの連理
あうしぃ@カワイイマンガ
あうしぃ@カワイイマンガ

ここではタイトル『不揃いの連理』の語義と内容をリンクさせながら、(6巻までで)四組の女性ペアの関係を追う本作の魅力を書いてみたいと思います。 「連理木(れんりぼく・れんりぎ)」というのは、隣りあった木々の接触した枝や幹が一つにくっつき、木目まで混ざり合った状態のこと。そこから「連理」という言葉は二人の深い契りを表すのだそうです。 幸せな予感のある「連理」という言葉。では「不揃いの」という言葉はどうでしょう? 登場するペアは、いずれも全然タイプの違う二人。そしてどちらか片方、もしくは両方とも「ダメな人」だったりもします。 まっとうな会社員×元不良は見た目に反して、ダメなのは会社員の方。いかにも悪そうな人と優等生のJKコンビは、優等生が意外と暴力的etc……。でもそんな二人が何故か寄り添う。 ではそこにどんな心があるのか。 ある人に惹かれる理由を、言葉で言い表すのは難しい。でも、なぜある人の側にいるかは、理由を言える場合もある。 この作品でそれが分かりやすいのは、ダメな漫画家に接する生真面目な編集者。彼女は恋愛的惹かれの他に、ダメな漫画家を支える動機としての「ある気持ち」を持っている。そして同じようなものは、他の三組にも見て取れる。「ある気持ち」はおそらく頼りない人に対する普遍的な心情なので、納得する人は多いと思います。 「ある気持ち」で支え合い、接するうち、彼女たちはいつのまにか離れ難くなっていく。そこには理屈ではなく、もはや必然として一つになった連理木が生まれている。 伴侶って、こういうことだよな……大きな安心感とエモーションが同居する感じ。実はかなり暴力描写・しんどい内容も多いのにそれはとても不思議な感覚で、いつまでもこの物語を追う動機となってゆくのです。 ダメな人に対する、共通する「ある気持ち」......どんなものか、ぜひ本作から探してみてください。 さあ、まだ不穏な堅物教師×生徒の物語はどうなるかな? (6巻までの感想) (追記:実はマンバ読書会でリアルタイムで書いたものから、細かく改稿しています。どんなふうに変化しているか、ぜひ配信と比較してみてください! https://www.youtube.com/watch?v=FgBPuVvUHFI) #マンバ読書会 #クチコミを書く回

はいぱーいんふれーしょん
ハイパーインフレーション 1巻
ハイパーインフレーション 2巻
ハイパーインフレーション 3巻
ハイパーインフレーション 4巻
ハイパーインフレーション 5巻
ハイパーインフレーション 6巻
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