「人はまだ どこかで起きている」静かな夜を旅するような、青が沁みるSFファンタジーコミックある宇宙、人は「トビアスの木」の毒によって「覚めない眠り」につきはじめていた。そして、ほとんどの住民が眠ってしまった星は「まどろみの星」と呼ばれた。これは、「まどろみの星」を訪ね、残された文化を記録・保存する、プラネタリウム・ゴースト・トラベル社(通称PGT社) 星旅人・登録ナンバー303の物語。訪れた星々でPGT社で、303が交流する人やモノ、出会いと別れ、そして「トビアスの木」と自身の謎……。単行本化にあたり「episode.04 まどろみホテル」は、WEB連載時から大幅に加筆修正を行いボリュームアップしました。パイ コミックスWEB連載初の単行本にして、好評既刊本『坂月さかな作品集 プラネタリウム・ゴースト・トラベル』のシリーズ作品となるコミック『星旅少年』 第1巻にご期待ください!『星旅少年』 第2巻は2022年9月発売予定です。※電子版限定特典付き 描きおろし漫画1ページ カバーイラスト ノートリミングVer.episode.01 星を旅するepisode.02 シガリスepisode.03 夜天図書館episode.04 まどろみホテルepisode.05 アビス城跡特典 描きおろし漫画1ページ カバーイラスト ノートリミングVer.著者:坂月さかな著者プロフィール:イラストレーター・漫画家。「ある宇宙の旅の記憶」をテーマに、孤独で静謐な世界を優しい筆致で描く。『令和元年のゲーム・キッズ』(星海社)装画、『水の聖歌隊』(書肆侃侃房)装画、『少女終末旅行 公式アンソロジーコミック 2』(KADOKAWA)寄稿。2021年4月商業初作品集『坂月さかな作品集 プラネタリウム・ゴースト・トラベル』(パイ インターナショナル)を刊行。Twitter:@sakatsuki_fish Instagram:sakanasakatsuki
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ふわふわとした浮遊感漂う作品。
PGT社の星旅人登録ナンバー303が、『まどろみの星』(住民のほとんどが眠った星)の文化保尊任務を行うために、宇宙空間を移動して、色んな星でなくなってしまったものを記憶、保存していく。
それぞれの場所で、出会った人々の残してほしいものを聞いたり、亡くなった人の記憶が宿るトビアスの木の赤い実に情報をもらったりしながら仕事をこなしていく。
赤い実は、毒があってそこに住んでいる人々はあまり近づかないけど、303は、その毒に対して無反応な体を持っている。
きっと、何かまだ明かされていない謎が潜んでいるはず。
私が、いいなぁと思ったのは、書いた文字が1時間後にキラキラ光る砂になるペン。文字は、全部消えてしまうけど、それを思い出として取っておくことができる。
1巻読了