高度に発達した医学は魔法と区別がつかない 瀧下信英 津田彷徨
患者思いの医師の次なる職場は異世界!
この作品は、大学病院から離島に転勤することになった総合診療医・天海唯人が、赴任先での落雷事故の影響で異世界に転生してしまうという物語です。
もともと天海はいつ病院に呼び出されてもいいように禁酒をしていたり、離島への転勤も子供が生まれる同期の代わりを申し出てのことだったりと、とにかく他人思いな性格の持ち主
そんな天海が医療という概念すら定着していないような異世界に転生してしまうのですが、自身の信念に基づき、たとえ相手が人間ではない種族であっても、また、彼にとっての正当な治療がその世界の倫理観では認められないようなものであっても、目の前の病気や怪我に立ち向かっていく、そんな彼の正義感に惹かれる作品です。
また、原作の津田彷徨さんも現役の医師なのですが、奥付を見ると、各診療科ごとに合計8人もの医師の方が監修に入っていて、ファンタジーではありますが医療シーンの描写にもすごく力が入っている作品です。
1巻まで読了