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北斎の娘・葛飾応為ことお栄が、オランダ人からの依頼で江戸の暮らしを西洋の技法を取り入れた「浮絵」に挑戦する読み切り。
応為のことも浮絵のことも何も知らなかったので、読み終わったあとに実際の絵を調べてみたらものすごかったです。
作中で応為がこだわっていた陰影がとにかくすごい!
従来の日本がや浮世絵にはない、光と陰が描かれていて度肝を抜かれました。もうキアロスクーロじゃん…!
「画風は伝統的な浮世絵なのに陰影は完全に西洋絵画」という、いままで見たことがないハイブリッドな絵で本当に衝撃。
東京・原宿の太田記念美術館が開館40周年を記念し、浮世絵の幅広いコレクションのなかから肉筆画の名品を選りすぐって公開する。葛飾北斎の《雨中の虎》とその娘・応為による《吉原格子先之図…
現在でも国内外で人気の高い江戸時代の浮世絵師・葛飾北斎。その娘、葛飾応為もまた天才的な画力を持つ絵師でした。2015年には応為を主人公としたアニメ映画「百日紅」も公開され、さらに最近ではNHKで応為が主人公のテレビドラマ「眩 ~北斎の娘~」…
史実の応為に話が偏ってしまいましたが、四季大賞にふさわしい読み応えのある、そしてよく構成されていて読みやすい作品でした。羽浪先生の他の作品も楽しみです。
http://www.moae.jp/comic/ouiblue
【四季賞2022春 四季大賞受賞作】(アフタヌーン2022年6月号)