工業用ロボットの旅の物語
工業用ロボットが好奇心旺盛な少年少女と接触して自我に目覚め、孤独な旅に出る物語です。 その過程で様々な出会いと別れが生じ、世界に奇蹟と恐怖を撒き散らします。 絵だけを見ると、この作品はホラーなのかな?と思うけど、 ストーリーを追っていくと、高度成長期のオートシステム化の始まりで、それに伴う人間の戸惑いと葛藤を描いていくのか? 横図先生らしい作品です。
タイムマシン、隕石衝突、宇宙人襲来……世界は常に危機に瀕し、そのたびに誰かが救ってきた!「月刊!スピリッツ」で好評を博した『高橋聖一のよいこのSFシリーズ』が遂に一冊になりました!隕石衝突の二日前…高校生カップルが滅亡の危機に挑む『紙製地球救出装置』、第三次世界大戦危機に加え、宇宙人の襲来でパニックになる『宇宙船撃墜命令』、世界中の「ペアのもの」が片一方なくなってしまう『パスタでわかる世界消滅!』、世界崩壊までの20分間を描いた群像劇『20分後のない世界』、以上の4本を中心に、全6編収録の短編集。すこし不思議でとっても愉快。SF好きのあなたをきっと満足させる、高橋聖一ワールドへようこそ!
これは「よいこの」SFなのでとてもよい子で終わるが、それはそれでとても良い世界だった。
いずれも割とちゃんと好きなように描いたんだろうなと思ってたらあとがきでもそれっぽい事を仰っているのでほんとなんだろう。
余談というか、最後に少しだけ地球滅亡が無関係な女優の話があるが、これも読み終わった後はスッキリして良かった。
勢い任せではあるものの勢いが衰えないというのはある種強みだなーと思わせられる作品集でした。