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ますむらひろし先生のデビュー作『霧にむせぶ夜』を収録した短編集。作品の解説はマンバ通信の水曜教授さんの記事を読んでもらうのが良いですが、一つ注意点として書いておきたいのは、電子版の画質があまりよろしくない、という点です。
ヨネザアド・カタツムリ社から刊行されている紙書籍版『ヨネザアド幻想』と比べると、天と地ほどの違いがあります。
ますむら・ひろしが「ヨネザアド」という幻想世界を創造して何年が経つだろう。ある日出現した(発見された?)ヨネザアド大陸には、様々な地方が生まれ、各地で様々な物語が語られた。
中にはそこまで画質は酷くない短編もありますが『霧にむせぶ夜』に関しては、原稿の問題なのかわかりませんが、極端に読み取りの質が低く、本来ある緻密さが薄れてしまうのは勿体ない限りです。
電子版の強みを活かして、改訂版出すなりしてヨネザアド幻想と同程度の原稿状態を再現してほしい…!と願ってます。
とはいえ、電子版の方が価格の面でも入手しやすいのは間違いないですから、モバイル端末などで読むだけなら電子版で充分かもしれません。