特撮サークルの男が求めるのは「変身」にコメントする

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名無し
1年以上前
3話の柱にあったあらすじと登場人物まとめた。 【この物語は・・・】 僕は何者でもない。僕は空洞で器に過ぎない。――それこそが僕の強さだ。そんな想いを胸に秘め、29歳の青年、実相寺二矢はアルバイトで日々を暮らす。 【登場人物】 ●実相寺 二矢(じっそうじ・おとや) 主人公。29歳。大学時代「特撮美術研究会(特美研)」に所属。現在はアルバイト生活。 ●切通昌則(きりとおし・あきのり) 大学時代、実相寺が所属した「特撮美術研究会(特美研)」を主催。29歳で死去。 ●真理りま(まり・りま) 大学時代、実相寺と同じ「特撮美術研究会(特美研)」に所属。原罪はテカラトミー事業部勤務。 ●中野考文(なかの・たかふみ) 大学時代、実相寺と同じ「特撮美術研究会(特美研)」に所属。原罪は神奈川県警勤務。 ●成田一縷(なりた・いちる) 大学時代、実相寺と同じ「特撮美術研究会(特美研)」に所属。成田優作のひ孫で往年の特撮関係者の連絡先は実家のアドレス帳にほぼほぼ載ってる。 ●狭山 章(さやま・あきら) 怪人の父。『覆面ヴァイパー』初期の改造兵士を作った美術造型家。実相寺らが大学時代に訪問した際は94歳で、若い頃に住んでいたという横須賀にいた。 https://i.imgur.com/R9RwPU4.jpg
劇光仮面
現実と地続きのヒーロー
劇光仮面 山口貴由
SS
SS
「特撮系か〜おもしろそう読もうかな!」とかあらすじ読んで軽い気持ちで手に取ったら『掛かったな!』と殴られた気持ちです。これはガチのやつ。ある意味あらすじサギです。良い意味で。 いわゆる特撮系ヒーローを題材にした漫画は多く、トクサツカガガとかサンレッドとか怪獣8号とか『ヒーロー』をどの角度から描くかで表現方法が変わりますが、これはガチで『特撮ヒーロー』を真正面から現実のものとして解体しているように感じます。一巻巻末のコメントが芯を捉えて暴露してくれてました。 そもそもの特撮がスタートした昭和の時代が、何を経てきて何を求め、表現者たちは何を吸収して産んだのか。そしてそれを受け取る、そうではない時代の人とそれを受け継ぎ渡そうとする中でどう解釈したか。 描き手の脳内レポートのように緻密かつ素直、そして愚直で偽りないものを含有し、ストーリーが描かれていると感じます。なので、読み手として受ける場合にはなかなか気合入れて踏ん張らないと対峙しきれないかも。足腰に力が入りました。 なかなかこうして講演のように、「これは私の考えなんですけどね…」とぐつぐつ煮込んだ話を読ませてくれる漫画を出されるのも久しくなっていたので、読み応えに放心しています。岩でも飲んだかな…という感じ。 誰かれともなくおすすめは難しいのですが、人がめちゃくちゃ煮込んで作った煮凝りみたいなものを摂取したい時にいいかと思います。 今のこの時代に、この漫画がいろんな媒体で話題作として紹介されることに、死なないサブカルのひゅうひゅうとした息を感じます。おれたちはしぶといな。よかったよかった。
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