あらすじ

これは星をつなぐ者たちの物語である。僕は何者でもない。僕は器に過ぎない。――それこそが僕の強さだ。そんな想いを胸に秘め、29歳の青年、実相寺二矢はアルバイトで日々を暮らす。舞台は「現代」、テーマは「特撮」、主人公は“何者にもあらず”!?!? 『シグルイ』『覚悟のススメ』の鬼才、完全新境地の最新作! 我々は山口貴由の本当の才能をまだ知らなかった。
劇光仮面 1巻
これは星をつなぐ者たちの物語である。僕は何者でもない。僕は器に過ぎない。――それこそが僕の強さだ。そんな想いを胸に秘め、29歳の青年、実相寺二矢はアルバイトで日々を暮らす。舞台は「現代」、テーマは「特撮」、主人公は“何者にもあらず”!?!? 『シグルイ』『覚悟のススメ』の鬼才、完全新境地の最新作! 我々は山口貴由の本当の才能をまだ知らなかった。
劇光仮面 2巻
『シグルイ』鬼才による「特撮」讃歌! 大学時代、主人公・実相寺二矢(じっそうじ・おとや)は特撮サークル「特美研(特撮美術研究会)」に所属し、仲間たちと「理想の特撮」を追求する。現実世界に干渉しうる特撮ヒーローはいかなるものか? それを可能にするための特美服(特撮スーツ)はいかにあるべきか? 自分たちの特撮への熱き思いを実現するために邁進する実相寺たち。それがなぜ“人斬り実相寺”と呼ばれるに至ったのか!? 今、ヒーローが裁かれる! 『シン・ウルトラマン』監督・樋口真嗣氏「脳が焼き付いてジンジンする。何と謂う事だ! 俺が何十年とやってきた特撮にはこんな真実が秘められていたとは! 長きにわたる弛緩に終わりを告げ、昂漲していく我が魂魄(プシケー)よ! ありのままの自分よ! 宇宙の実相と対峙し今こそ扉を開くのだ!」 『アオイホノオ』作者・島本和彦氏 「ヒーローの概念が素晴らしく俺を置いてけぼりにする!! ついていけない孤高の基準で思考し続ける、山口ヒーローの美学に憧れます!!」
劇光仮面 3巻
劇しく光る星二つ。本物のヒーローは…? 実相寺二矢(じっそうじ・おとや)の前に特撮コスプレイヤー、覆面ヴァイパーが出現! 実相寺は裁判にかけられた事件で、リアルクライムファイターランキング第1位になっており、ヴァイパーはその座を奪うために実相寺に挑戦状を叩きつけに来たのだ。「本物のヒーローと戦いたい」という叫びに実相寺は!? 劇(はげ)しく光る二つの星が激突する! 「シグルイ」「覚悟のススメ」の鬼才による“特撮讃歌”、クライムファイター編、開幕! 「シン・ウルトラマン」監督・樋口真嗣氏、「アオイホノオ」作者・島本和彦氏、激賞! 「このマンガがすごい!2023」オトコ編5位!「マンガ大賞2023」9位ランクインの超話題作!
劇光仮面 4巻
怪異、続々発生! 今、ヒーローが問われる! “あれ”に変身した藍羽(あいば)ユヒトの謎を追う実相寺(じっそうじ)たち。他方、各地では怪死、集団失踪などの事件が発生していた。「災害」ならばレスキュー隊。「犯罪」ならば警察が対処する。だが、災害でも犯罪でもない、誰も信じてくれない「怪異」は誰が対処するのか。それこそ自分が立ち向かうものではないか、ヒーローとして――。怪異に迫る実相寺たちの前に現れたのは――!? 「このマンガがすごい!2023」オトコ編5位!「マンガ大賞2023」9位ランクインの超話題作! 『寄生獣』『ヒストリエ』の岩明均氏、絶賛! 「一見、日常かと思わせる中の、殺気と凄味が魅力。で、物語のその先は、見当もつかない。もう!魅力。」
覚悟のススメ

覚悟のススメ

三年に及んだ地殻変動は多くの生命と秩序を破壊した!絶望の底から希望を紡ぎ、新東京の民は強く生きようとする!だがその芽を摘み蹂躙する化物どもが跳梁跋扈!窮地に立たされた人々の前に現れしは黒鉄のヒーロー!!瞬着!覚悟完了!!人類の剣となれ葉隠覚悟!!!
悟空道

悟空道

500年もの間、霊峰・五行山に封印されていた人外大魔猿・悟空、ついに出獄!!あるがままの心を携えた勇気の僧・三蔵と共に、自由・平等・博愛をぶっとばし、魔物犇めく獄界へ…!!
衛府の七忍

衛府の七忍

覇府の威によって戦国乱世を支配した治国平天下大君・家康。その意に従わぬ民は軍神・吉備津彦命に誅戮される運命だ。だが見よ! 惨酷なる人界を跋扈する七つの影。人か獣か風か花片か、いや、衛府の刃・怨身忍者だ!
劇光仮面
現実と地続きのヒーロー
劇光仮面 山口貴由
SS
SS
「特撮系か〜おもしろそう読もうかな!」とかあらすじ読んで軽い気持ちで手に取ったら『掛かったな!』と殴られた気持ちです。これはガチのやつ。ある意味あらすじサギです。良い意味で。 いわゆる特撮系ヒーローを題材にした漫画は多く、トクサツカガガとかサンレッドとか怪獣8号とか『ヒーロー』をどの角度から描くかで表現方法が変わりますが、これはガチで『特撮ヒーロー』を真正面から現実のものとして解体しているように感じます。一巻巻末のコメントが芯を捉えて暴露してくれてました。 そもそもの特撮がスタートした昭和の時代が、何を経てきて何を求め、表現者たちは何を吸収して産んだのか。そしてそれを受け取る、そうではない時代の人とそれを受け継ぎ渡そうとする中でどう解釈したか。 描き手の脳内レポートのように緻密かつ素直、そして愚直で偽りないものを含有し、ストーリーが描かれていると感じます。なので、読み手として受ける場合にはなかなか気合入れて踏ん張らないと対峙しきれないかも。足腰に力が入りました。 なかなかこうして講演のように、「これは私の考えなんですけどね…」とぐつぐつ煮込んだ話を読ませてくれる漫画を出されるのも久しくなっていたので、読み応えに放心しています。岩でも飲んだかな…という感じ。 誰かれともなくおすすめは難しいのですが、人がめちゃくちゃ煮込んで作った煮凝りみたいなものを摂取したい時にいいかと思います。 今のこの時代に、この漫画がいろんな媒体で話題作として紹介されることに、死なないサブカルのひゅうひゅうとした息を感じます。おれたちはしぶといな。よかったよかった。