ロスト・ラッド・ロンドン
BD風の絵柄…だけでなく、時間と空間を切り取った漫画表現も素晴らしい。クライムサスペンスとしてのハラハラする展開に加え、ユーモアやセリフのリフレインなどの演出も作品としての満足感を高めている。 ひとりで生きていたアルとエリスがお互いの支えになっていく、人生の中ですれ違った瞬間がその後の生き方に影響を及ぼしていく、という関係性。 エリスが医者から言われた「弱さは恥ではない」という言葉をそのままアルに受け売りするシーンにエリスのキャラが現れていて好き。
「人生なんて、たったひとつの出来事で変わっちまうもんだ」ロンドン市長が地下鉄で何者かに殺害された。偶然同じ電車に乗り合わせた、平凡な大学生のアル。殺人事件の捜査にあたった、ワケあり刑事のエリス。事件がふたりを引き寄せ、そして数奇な運命が廻り始めるーー。ロンドン市長殺害事件を巡る、新感覚クライム・サスペンス、開幕。「手を貸せ。真犯人を見つけるんだよ」●コミックビーム 公式ツイッター●@COMIC_BEAM
おしゃれなんです。
大人の落ち着いた作品。
言葉は、少ないのにキャラクターそれぞれの背景が見えてくる。
零れ落ちる言葉たちもシンプルだけど心にグッとくる。
カラーの色使いも素敵♬
独特のタッチの画も最初こそクセが強いのでどうかと思ったが、読み進めていくうちにこの画でないと物足りなくなってくる。不思議さ。
3巻完結。
魅力にハマりあっという間に読み終わって、何度も読み返したくなる。