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理想の自分をつくるため、自分のコピーをつくりだす。
オリジナルが失われてコピーだけが残ったら、それは何になるのか。
引っ込み思案で恋愛に臆病な女子大生のユウ。大学でクローン技術を研究する彼女が、理想の自分のコピーロボットをつくるところから物語が始まります。
コピーのおかげで大好きな先生と付き合えることとなり、ユウとコピーに友情が芽生えていきますが…。
コピーがオリジナルよりも優れてしまったら、オリジナルはいらない?
オリジナルが消えてしまったら、残されたのはコピー?オリジナル?
考えはじめるときりがない問いをふわふわと投げかけられて、自分の輪郭も揺らいでしまうような作品でした。
コピーの培養方法の描写が素晴らしいです。嘘をつくと地獄で舌を抜かれるという話を思い起こさせます。
ふんわりと残り続ける後味の悪さが最高でした。