新しい漫画の形態を見た
肝要な主題の詰まった部分は、手記を覗くようにまんま小説として載せているのは発明だと思う。表現方法として面白い 素朴ながら人間の関係性や感情をうまく引き出す作家、羽賀翔一の起用が活きている。無駄な強調がなく、等身大な人間という感じ。
人間としてあるべき姿を求め続けるコペル君とおじさんの物語。出版後80年経った今も輝き続ける歴史的名著が、初のマンガ化!1937年に出版されて以来、数多くの人に読み継がれてきた、吉野源三郎さんの名作「君たちはどう生きるか」。人間としてどう生きればいいのか、楽しく読んでいるうちに自然と考えるように書かれた本書は、子供はもちろん多くの大人たちにも共感をもって迎えられてきました。勇気、いじめ、貧困、格差、教養、、、昔も今も変わらない人生のテーマに真摯に向き合う主人公のコペル君と叔父さん。二人の姿勢には、生き方の指針となる言葉が数多く示されています。そんな時代を超えた名著が、原作の良さをそのままに、マンガの形で、今に蘇りました。初めて読む人はもちろん、何度か読んだことのある人も、一度手にとって、人生を見つめ直すきっかけにしてほしい一冊です。
原作と比較すると省略や改変があるのですが、原作そのままだと思って漫画を読んだだけの人からツッコまれてる一面にはリバイバル的に有名になった反面、複雑な気持ちになります。
おじさんの語りかけは原作から抜粋した文面コピペ状態ですし、画力は低めのため漫画版であえて読む意味があるのか正直疑問です。
もともと原作の分量が多くないのと漫画版作者が挿絵担当している版も出ているので、本作を読むならそちらを薦めます。