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暴力や陰湿なイジメ、ネットリンチの元となる「あいつがムカつく」という感情は、実はその人の酷く歪な「倫理」の投影である。そしてその「倫理」は、人の数だけ存在する。

本作の登場人物はそれぞれに、倫理感や強い想いがある事が、次第に語られる。酷いストーカー女子、つけ込まれてストーキングされる女子、それにある思いを抱く親友、そしてストーカーを退治したい女子。それぞれの背景が語られると、全員の同情できる部分と、到底受け入れられない部分が見えて来る。

閉じた場で増幅し伝播する、正しさの〈やみ〉。

それぞれが倫理を振りかざし、正しくあろうと画策する先にあるのは、誰もが「悪」と断定する筈の構図だ。しかし、その場にいる人達は「ある程度」気付かずに、そして「ある程度」確信犯的に、破局に踏み込んで行く。

誰が生き残るかの理由は少し語られるが、重要では無いだろう。そんな事よりこの歪みに、一人一人同調していたら気が狂う。全てが最後まで正しさを主張しながら狂って、終わっていく……それをただ見ていた。

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