リアル飯からファンタジーを紡ぐ #読切応援
『粉もんロード』でクマリネ先生が見せてくれたのは、シビアな現実に潜む胸踊る冒険譚でした。 危険で厳しい現実世界。でもそこには優しい人と美味しい飯がある。それで元気になるし、冒険できる。 『お持ち帰りですか!?』では、心を持て余した元戦場カメラマンが描かれる。女を取っ替え引っ替えする下衆な男。彼に複雑な思いを抱く編集者は、美味い飯を提供して彼に活力を与える。 二人のやっていることは芸能スクープ取り。どこまでも下衆だ。でも好きな飯を語る男、そして俊敏さを取り戻す男は魅力的だ。 飯を食うことは、大してお綺麗な事でもない事が語られる。綺麗事でない、生きている実感。飯をがっつく、味わう充実感。それだけのことで、バディはどこまでも輝ける。実際にあるお店の美味しい飯から、バディの下衆だけれど一級のファンタジーが生まれる。 いつか連載希望です!
張り込み中に食べるご飯がメチャクチャ美味しそう!・・・なんだけど、新人記者の主人公と十五が男女の関係になりそうな気配や十五の壮絶な戦場での体験といったご飯以外の他の部分の主張が強すぎて、「うまそ〜!」っていう気持ちがあっという間に霧散した・・・。個人的にはもうちょっとご飯に集中させてほしい