池辺葵が描くSF
単行本が3/24に出ると知って今から楽しみ(*^^*)
AIが人の仕事を奪うだなんて誰が言ったのだろう。『プリンセスメゾン』の池辺葵、SFへの挑戦!『繕い裁つ人』や『プリンセスメゾン』で、社会の同調圧力に屈せず孤高の道を行く女性を描き、熱い支持を集めてきた著者の新境地。大量生産から20年、ヒト型AIが世界中で廃棄される中、少女・和音は喫茶店で働いていた。人とAIが共に暮らし、交錯する中できらめきを見せる、命あるものたち――。誰かを、何かを愛しく思うのは、ヒトの特権ですか?池辺葵(いけべ あおい)2009年デビュー。同年より、『繕い裁つ人』(講談社)の連載を開始する。14年、『どぶがわ』(秋田書店)で第18回文化庁メディア芸術祭マンガ部門新人賞を受賞。この年、『プリンセスメゾン』(小学館)も連載開始。18年、『ねぇ、ママ』(秋田書店)で第22回文化庁メディア芸術祭マンガ部門大賞を受賞。ほかの代表作に『かごめかごめ』(秋田書店)、『雑草たちよ 大志を抱け』(祥伝社)などがある。現在、『FEEL YOUNG』(祥伝社)で『ブランチライン』を連載中。
人型のAIが当たり前に存在する世界。この作品はおそらく今よりも未来の話で、人型AIを大量生産したものの現在は多くの廃棄が進められている状況。そんななか今も人と一緒に働くAIと彼らと上手く共存している人間たちの姿が描かれます。
元々監視カメラ用として作られたAI・和音の目線から、生命が発するきらめきを見る描写はおもしろい。
時代が変わってもAIの彼らにしかできないこと、人間にしかできないことがあり、うまく役割分担すればさらに快適な暮らしになるはず。いつか人型のAIが普及する未来がきても、そこのバランスが崩れるようなことにならないといいですね。個人的にはどの家庭にもというより、必要な人のところに適切に使われればそれでいいと思います。
池辺先生の画風だと普通の人間も少しロボットっぽいところがあるので、読んでる感じでは人間とロボットの差があまりないなと思いました。