東谷文仁の「ボツ」という漫画がダントツで面白い
Twitterでもかなりバズったので知ってる人も多いと思うけど東谷文仁の「ボツ」という漫画がかなり面白い。ギャグ漫画としても漫画業界の風刺としてもオススメ。この話を手元に置いておきたかったので購入しました。 https://twitter.com/fumifum00609510/status/1194190551827877888
漫画家活動に切っても切り離せない存在である編集者。なんの脈略のないエロ展開をテコ入れしようとしたり、出版業界の悪評を語って新人作家のモチベーションを下げたりと、十人十色の編集者のなかには、漫画家を絶望の淵に追い詰める、「クソ編集」が本当にいる…かも!? 【Cover Illustration】英貴 【Comic】おおのいも/カガミツキ/かまぼこRED/小針タキ/しののめしの/東谷文仁/まめこ/美川べるの/ムナカタ/結城心一
漫画家の先生方がそれぞれに経験した?のであろう、
クソ編集者に作品を改悪された話や、
ダメ編集者に才能や人生を潰されかけたかもしれない話や、
ヘタレ編集者に無理無駄無意味な仕事をさせられた話や、
ド外道編集者に人格まで否定されたりした話や、
それらをあくまでも「フィクション」として
ギャグ漫画に仕立てているアンソロジー集。
かつての漫画家漫画といえば、締め切りを守らない漫画家に
編集者が振り回されるとかの漫画が多かった印象がある。
だが今では、ダメ編集者に漫画家のほうが振り回される漫画が
多いような印象もうける。
そして、そっちのほうが漫画界の現実っぽい印象を受けた。
だとしたら漫画界ってなんて腐った世界なんだろう、
と思ってしまう。
だがこうしてこんな漫画が出版されているということは、
漫画家の先生方にしろ編集者の方にしろ、
こういった出来事をネタにして笑い話にするくらいの
度量があることの証明でもあるかな、
とも考えることもできるし、そうであるのなら救われる。
その時にはシャレにならない話だったかもしれないが、
時が過ぎれば笑い話になった、というのなら。
しかし中には、永遠に笑い話になんか出来ねーよ、
という漫画家の先生もいそうで、そう考えると怖い。