sinkで出来ていたことが出来ていない
漫画家としての作者の実力はここで記述するまでも無い程に圧倒的なのは周知の事実である。しかし、この作品においては、その実力を発揮しきれていない。サスペンスにも関わらずコマ割りが細かくテンポ良く進むため、サスペンスが必要な箇所でなんてこと無い日常の様に進んでいってしまう。ましてや大ゴマにする必要の無い箇所で大ゴマにしてしまっている。絵の造形も不気味な雰囲気が失われギャグのキャラ造形になっている為、ここでもサスペンスが失われる。sinkで出来ていたことが何故出来ていないのだろうか?
ヤングシリーズの最終章から読んでしまったので繋がりに違和感がないか心配だったのですが全く問題なかったです。ヤング島耕作から学生島耕作を描くまでに10年も経ってるのに驚くほどスムーズに読めました。島耕作シリーズは連載順に関係なく年齢順に読んでも大丈夫ということが分かりました。
【新人社員期】
系列販売店での販売実習中に川に廃棄物を投棄しようとする上司とケンカしてたら、散歩中の吉原会長が現れて褒められる。おそらく吉原会長のはからいで第一志望に配属される。最初から運が良すぎるな…。
学生時代にバイトしてた焼肉屋のやばいシェフがアパートの隣人だった。回想シーンがそのまんま学生島耕作に登場したシーンと同じで面白かった。
父親は地元の中堅会社に勤めていて、母親は小さな呉服商を営んでいる。両親の話題はこれが初めてだったのかな。
裕介ちゃんと典子ママが初対面したシーンも出てきてた。裕介ちゃんは最初から典子ママにメロメロでしたね。
退職する経理部の主任から営業本部の人達が不正請求した領収書を託されたけど、初芝電産創業50年記念事業のタイムカプセルに入れて証拠隠滅?する。ちなみに開封するのは100年目の2025年らしい。もうすぐじゃん!!ということは…それまでは連載は続く…はず??
新しい上司として宇佐美部長が登場する。宇佐美さんは亡くなった時のエピソードがいい話だったから印象がよかったけど、この頃は普通に性格が悪いですね(笑)
同じ会社の高橋江里子とは何度かそういう関係になってプロポーズまでされた。断ったら「サヨナラ島耕作 おまえなんか死んじまえ」と言われた。このセリフ何だか見覚えがあるぞ…!いつ時代かは忘れたけど、彼女が病気で亡くなる前に対面した気がする。誰かの奥さんになってたはず…。
横浜で予備校の英語教師をしている岩田怜子と再会する。あ〜だから晩年の岩田怜子は中華街で肉まんを売って生活しているのか…?
中沢さんはこの頃から島耕作が尊敬する人として活躍してた。中沢さんは特別な存在だから絶対に忘れないけど、かなり記憶が曖昧になってるキャラクターがすでにいる…。