名無し1年以上前編集海辺のさびれた田舎町の女子中学生の佐藤小梅ちゃんは先輩に軽くあしらわれた腹いせに同級生の磯辺くんと関係を持ちます。どんどん人には言えないような関係をしていくうちに小梅ちゃんは磯辺くんに本気になりますが、反対に磯辺くんの気持ちは離れていってしまいます。主人公は小梅ちゃんで間違いありませんが、タイトルにもなっている「うみべの女の子」はもう一人います。いじめを苦に自殺した磯辺くんの兄がおそらく好きだった女の子です。磯辺くんの性欲には自分の誕生日に自殺した兄に向けての色んな感情が含まれているんだと思いました。上手くはいかないと分かっていても失恋シーンは読んでいて辛かったです。でも最終話の高校生になった小梅ちゃんが元気そうで安心しました。磯辺くんのその後については触れられないのですが、なんとなく前よりは幸せなんじゃないかと思えるような読後感のよさでした。彼も優しい人に好かれているといいな。0わかるfavoriteわかるreply返信report通報
あらすじ恋というには強(したた)かで打算というにはあまりに脆い……。浅野いにおが描く、身勝手で切実な十四歳の青春。海の近くの小さな町に暮らす平凡な中学生・小梅。小梅に思いを寄せる、内向的な同級生・磯辺。思いよりも先に身体を重ねてしまった二人。秘密の時間を過ごせば過ごすほど、心の距離は遠ざかっていく――。続きを読む
うみべの女の子
海辺のさびれた田舎町の女子中学生の佐藤小梅ちゃんは先輩に軽くあしらわれた腹いせに同級生の磯辺くんと関係を持ちます。どんどん人には言えないような関係をしていくうちに小梅ちゃんは磯辺くんに本気になりますが、反対に磯辺くんの気持ちは離れていってしまいます。主人公は小梅ちゃんで間違いありませんが、タイトルにもなっている「うみべの女の子」はもう一人います。いじめを苦に自殺した磯辺くんの兄がおそらく好きだった女の子です。磯辺くんの性欲には自分の誕生日に自殺した兄に向けての色んな感情が含まれているんだと思いました。上手くはいかないと分かっていても失恋シーンは読んでいて辛かったです。でも最終話の高校生になった小梅ちゃんが元気そうで安心しました。磯辺くんのその後については触れられないのですが、なんとなく前よりは幸せなんじゃないかと思えるような読後感のよさでした。彼も優しい人に好かれているといいな。