浅野いにお、自作『うみべの女の子』を語る「結論も教訓もないけど、物語はつづいていく」 - QJWeb クイック・ジャパン ウェブ
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連載時から10年の時が流れた今、浅野にとって『うみべの女の子』とはいかなる作品になったのだろう? 映画(2021年8月20日公開)を観ての印象を原作者の浅野に尋ねながら、連載当時に思い描いたストーリーについて聞いた。浅野がこだわったというラストのシーンに込められた意味とは──。
恋というには強(したた)かで打算というにはあまりに脆い……。浅野いにおが描く、身勝手で切実な十四歳の青春。海の近くの小さな町に暮らす平凡な中学生・小梅。小梅に思いを寄せる、内向的な同級生・磯辺。思いよりも先に身体を重ねてしまった二人。秘密の時間を過ごせば過ごすほど、心の距離は遠ざかっていく――。