亡くなった人の音が聞こえる女の子
今まで自分が感じたことのない感情が湧き出てきて、どんどん物語に引き込まれていった。 渦子は幽霊の音が聞こえるんだけど、日常生活が亡くなった人間が残した音に塗れる日々ならば怖いよなと素直に思う。 渦子の担当の鶴見先生も、馬車の幽霊と名付ける能力を持っていて、この二人を中心に物語には進んでいくんたけど、描写が綺麗でリアルさを感じる分、幽霊の描写にゾクゾクとしてしまった。 若干、自分には難しく感じたので二度読みしましたが、二度読んでも面白い話だなと思った。
「累」松浦だるま最新作! “場所の幽霊”と呼ばれるもう無い風景がみえる男・鶴見也徒。死んだ人の“音の幽霊”がきこえる少女・早淵今。不思議な霊感のようなものを持つ二人の出会いのはてに待つものは救いか、それとも。
今ちゃんみたいに、聞こうと思わないのに聞こえてくる音って精神的にかなり辛いよね。
理解者も少ないだろうし。
そういう意味では、鶴見先生と出会って共有できてよかった。
一巻で完結かしら?
渦子と今ちゃんのお母さんが似ているってところ話が広がるかと思った。
あと、渦子・・・。
渦の子と書いて『カコ』。
渦に消えて、元居た場所に戻ったのかな?