オカルト大好きだが霊を見た事が無い漫画家二人(♂️)と
編集者二人(♀️)と、その他のゲスト参加の人達が
「それでも霊が見てみたい!」
「霊が見れたら連載終了で!」
と有名心霊スポットを実際に訪れる実録体験レポート漫画。
実際に、かなり怖そうな場所に体を張って突撃しています。
この手の実録体験レポなどだと良くあるのが、
ワイドショーみたいにヤラセをするとか、
針小棒大に話を膨らませるとか、
少年マガジンのMMRみたいに牽強付会に
こじつけをしまくって壮大なストーリーを毎回演出するとか。
ソレミテは、そういうことはしていません。
ソレミテは、かなり真面目で嘘をつかない漫画のようです。
その結果として、恐怖体験レポというよりは
とても面白い実録コメディになっています(笑)。
一話のなかに恐怖体験が一つも無かったりします。
というか
「このままだと霊を見るまえに連載終了になってしまう」
という恐怖を登場人物が味わうことになったりしています。
それらを読んでいる自分の感想としては
「あ~アフタヌーン・ショーとかの製作スタッフって、
こういう現実に耐え切れなくてヤラセをやっちゃったのかな」
とシミジミ思ったりしました。
そういう意味で、メチャクチャ面白い漫画でした(笑)
霊的な存在には面白半分な気持ちで触れてはいけないはずで、
そういう面からの評価をすれば、この手の心霊レポ漫画って
不謹慎すぎる内容になりがちだと思うのですが、
ソレミテは取り組み方はとても真面目です。
・犯罪行為をしない
(立入禁止区域への侵入等)
・地元住民とトラブルをおこさない
・常軌を逸した行動をしない
(霊を出すために墓石を蹴る等)
というルールを課しています。
とはいえ数回の連載を終えて全く霊と出会えなかったので
ギリギリのラインで霊を挑発する行動に出たりしましたが、
それすらも結果的には霊的存在に対する不謹慎な行動ではなく
むしろ有名俳優の某M氏に対して謝れ、と言いたくなるような
秀逸なギャグになっていたりします。
(しかもそのギャグは漫画のために狙ってやったのではなく、
本当に天然行動で生まれたマジネタみたいだった)
まさに恐怖と笑いは紙一重、というコメディの一面を
リアルに産み出してレポートにしています。
私自身も怖い話は好きだけれど霊感ゼロで、
霊をみたことがありません。
けれども、祟られたり憑りつかれるとか絶対にイヤなので、
こういう行動はマネ出来ませんね。
そういう意味では、それをやって漫画にしてくれた
小野寺先生、石黒先生には感謝です。
しかしここまでの結果?になると、むしろ
「つまり霊魂とか実際にはいないってことだよね」
というオカルト否定論に繋がりそうで、
オカルト好きには逆風を浴びせる漫画といえるかも
しれませんが、これは恐らく両先生が
私以上に霊感ゼロだからなんだろうな~
それじゃしょうがないよな~と、あくまでもこれは
両先生の霊感の無さによるものだと思うことにしました。
自分よりも霊感が無い人もいるみたいで少し嬉しく感じました。
あと第二巻の第十二夜話に、
霊能者が語る霊感の鍛え方が書いてありましたが、
これだけはマジに怖かったです。
マンガ内でもコメントとして書いてありますが、
勇気のある方はお試しアレ。自己責任で。
それでも町は廻っているの石黒正数が企画プロデュース、メガネっ娘好き漫画家でお馴染みの小野寺浩二作画! 幽霊を見てみたい2人が心霊スポットをぶら散歩! 各スポットで起こる想定外ハプニングに注目! 全て実話です!
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