自分の力不足で理解できないまま読み終えてしまった
大日本天狗党絵詞を読まないと黒田硫黄を好きと言ってはいけない気がしていたものの機会がないままでその評判ばかり聞いていたのですが、ようやく手に入れて読んでみると結構自分には難しくてどういう話なのかイマイチ分からないまま終わってしまった。最終的に絵を眺めていたと言っても過言ではない…。今あらすじを読んだら「天狗にさらわれた子はそれからどうなっちゃったのか?」と書いていてやっとピンときた。そういう話だったのか。これから読む人はここに焦点をあてて読むといいかも。自分ももう一回読み直してみます。
黒田硫黄作品が大好きで全部読んでいますが、その中で特に好きなのがこの大日本天狗党絵詞です。
ただただ「居場所」を求める主人公の郷愁や天狗という存在そのものの悲哀が、サスペンススリラー的な演出とSF的な展開(巨大な天狗のボスや組織化された天狗たち)で描かれていて最高です。
子どもの時、どこかで「自分の居場所はここじゃないんじゃないか」と感じたあの気持ちが、まるっとマンガになったような、切ないような懐かしいようなマンガです。