理屈じゃない面白さ
GWだけど家でゴロゴロしてる。詰んでる漫画もたくさんあるけど手が伸びない。そんな時でも「いましろたかしの漫画なら読みたいなー」と思ったので読みました。全2巻を流れるようにあっという間に読んでしまった。頭が働いてないので何が面白かったのか言語化できないけど、インドのお土産でもらった大麻でゲロを吐くシーンが好きでした。そんなところにツボる自分はくだらないな〜と思いながらも大きな満足感を得られました。理屈じゃない面白さがあるのでオススメです!
実力派の異才、いましろたかしに注目せよ!ファンの熱烈な後押しを受け、永遠のマスターピース、『トコトコ節』がついに電子コミック化!いましろビギナーにもマニアにも読んでほしい代表作!愛すべき人生の不発弾。“いましろたかしは「カッコ悪さを極めた、(70年代後半の)大友克洋」だと思う”……江口寿史(巻末解説より)
最年少で世界記録樹立とか、30歳未満の優秀な人物30人とか、数億円の資金調達だとか、こんなに素晴らしい人がいるんですよ、皆も頑張ろう!夢を持とう!世界をより良い場所に!努力・友情・勝利!…生きていると日々そういった煽りが目に入ってくる。もちろんそれ自体は悪いことではないし、勇気づけられることもある。
でも別に、毎日だらだらしたり、親戚の伝手でたまに仕事したり、友達と別れる時はちゃんと見送ったり、迷った末に5000円貸してあげたり、大麻吸ってゲロ吐いたり、それで良くないか?
こんなことを言うと冷笑的だととられそうだが、自分はどちらかというと熱血的でマッチョな方だと思う。努力しなければ現状維持すらままならないと思っている。でも「本当に」それが、そんな世の中が望ましいのかと聞かれたら、違うと言うだろう。誰もが慎ましく生き、他人の価値観に左右されず、ちょっとだけ悪いことをするような世界が好きだ。