もう本誌では完結してるんですね。最終6巻は来月発売か。もうすぐじゃん!
まだ映画が活動写真と呼ばれていた大正時代のお話です。主人公はカフェで女給として働く乙香ちゃん。一見すると丸眼鏡をかけた地味な女の子だけど、眼鏡を外すと誰もが見惚れてしまう程の美少女で…と、ここまではお約束ですが。なんと乙香ちゃんは男の子なんです。本当の名前は乙次郎。死んだ母親が演じられなかった「ナターシャ」を自分が代わりに演じる為に女の子のフリをしています。外見はとても可憐な乙香ちゃんですが、実は声はアルトだったりします。でもこの時代の映画は無声なので観客に気づかれることはありません。親しい関係者には正体を明かして協力者になってもらいますが、相手役の東海林鷹男には秘密にしています。それは役を超えて好きになってしまったから。しかもお互いに!両思いだと気づいているけど、きっと男の自分は鷹男に受け入れてもらえないだろうと、映画が完成した後に乙香ちゃんは一人で遠くへ行ってしまいます。しかし会わなくったって鷹男の気持ちが冷めることはないし、「ナターシャ」の観客達は女優・乙香に熱狂してる。さぁ、ここからどうなる…!
とっても続きが気になりますがここまでが刊行されてる5巻までのお話です。自分でもこんなに夢中になると思いませんでした。やっぱりベテラン作家さんなので見せ場の演出がすごく上手で惹き込まれてしまいますね。乙香ちゃんが主人公らしい主人公なのもいいし、男だけど男を好きになってしまったきっかけも自然だったし、何より秘密のある恋の行方を見守りたくってしょうがないんですよ!続きが待ち遠しい作品がまた一つ増えました。
無声映画に舞い降りた女優の正体とは!? 時は大正時代――。カフェで女給として働く乙香は、活動写真の脚本を書いている大鐘小六、兄の遺児である椿、そして活動写真のスタア・東海林鷹男と出会ったことで無声映画の世界に飛び込むことになった。だが、乙香には秘密があって…!? 天才女優が魅せるキネマ浪漫、開幕!!
無声映画に舞い降りた女優の正体とは!? 時は大正時代――。カフェで女給として働く乙香は、活動写真の脚本を書いている大鐘小六、兄の遺児である椿、そして活動写真のスタア・東海林鷹男と出会ったことで無声映画の世界に飛び込むことになった。だが、乙香には秘密があって…!? 天才女優が魅せるキネマ浪漫、開幕!!