喪女が出会ったのは美形のオネエ!
主人公・藤子はいわゆる喪女。自分を卑下しまくりです。ゆるふわ可愛い親友の久美に連れられて嫌々ながら参加した合コンで出会ったのは、美形のオネエ小柳。合コンでの振る舞いを説教するくらい藤子をほっとけなくなった小柳は、自分に自信を持った「女」になる手ほどきをすることに。似合うモテ服を選んでくれたり、擬似デートをするうちに、小柳の優しさに惹かれる藤子。でも私はあなたの恋愛対象じゃないし、選ばれないことを分かってるから余裕があるの…と思ってたら、えっ、小柳さんってバイなの…?正真正銘のラブストーリーです。まさかの展開にこれからどうなるのかワクワクしてます。
セックスレスになってしまった新婚カップル。どうやら原因は旦那さんの心理的なものらしいけど、このまま話し合いもなく夫婦を続けていくのは難しいと焦った奥さんが強行手段に出ます。なんとカレーにバイアグラを仕込みます…!あらすじにすると笑っちゃうような無茶な内容みたいに感じますが、これが単行本のタイトルにもなっている「右足と左足のあいだ」というお話です。ラストはしみじみと感動するいい話でした〜。
色んな年代の女の子が登場する短編集なんですけど、どれも「あ、私もこんな風に思ったことある…」って共感しました。女の本音を描いてるのにギスギスしてないのがいいです。雁須磨子先生の漫画って難しい内容の話じゃないけど細やかなテクニック満載って感じで、これを楽しめるようになった自分は大人になったのかなってちょっと思いました。