有麻くんがかわいそうすぎる。
4巻に入ったところまで読んだのですが、3巻まで振り回されていた有馬くんがかわいそうすぎて、いたたまれない気持ちが止まりません。 4巻だと、肉蝮がお金を払えば動いてくれるダークヒーローのようなものになっているのは、出所後の目的を果たし終えたからでしょうか。 有麻くんは、いろいろとタイミングが悪かっただけなんでしょうか。 やっちゃいけないことを願ったとはいえ、なんという。 作中は、普通の人だと心の傷は消えないどころじゃない破壊と暴力が起こり続けているのに、どこかコミカルに見えます。 圧倒的なパワーはすべてをギャグに変えてしまう法則は健在のようです。 登場人物すべてに関わりたくない思いますが、その気持ちを聞かれているんじゃないかという恐怖が残ります。 幽霊話ではないのに、夢に出てきそうで怖いです。
『闇金ウシジマくん』で、強烈な印象を残した肉蝮(にくまむし)が、ウシジマくんと出会う以前を描いたスピンオフ。作画は真鍋昌平氏ではありませんが、原作に近い雰囲気は出ていると思います。暴力描写はいささか非現実的ではあるものの、非常に残虐なシーンは多いです。肉蝮の意外な一面も見れたり。わかりやすい”ワル”度でいえば、主役のウシジマくんすら凌駕しているかもしれません。アングラ好きには堪らないスピンオフです。