漫画史上最高傑作
わずか1冊の単行本の中にものすごく壮大なテーマが託されている。 あえて手前の部屋と向こうの部屋のパースをずらすことで、あちらの世界とこちらの世界の彼岸を再現していたり、ベランダの柵がコマ割りとなっていたり、ここでは書ききれない程の重層的な技法が含まれている。そして、それら全てを包括するように、あえて切り離された記号とも文字とも絵とも捉えられる高野のみが到達出来た線画によって、生と死の彼岸が描かれている。
小説の主人公に自分を重ね、図書館で借りた本を読みふける少女。名作「チボー家の人々」を題材に採った表題作のほか、3編を収録。会社の片隅で繰り広げられる、恋か?セクハラか?本人たちにもわからない小さな騒動「マヨネーズ」、ボランティアが派遣先で起こすスリリングなすれ違い「二の二の六」など、バラエティー豊かに人生の真実と上澄みをすくい取る、たぐいまれなる作品集。ユーモアとクールな距離感が織りなす絶妙なバランス、名手による4編の物語をお楽しみください。
手話のところは昔にどなたかがネットで述べられてるのを拝見して、私も「なるほどーー!!!」となりました☺️︎
あれは無口なたきちゃんを代弁する言語として書かれてるんだなぁと💡スッキリしますね^^
高野さんはかなり細かなところにまで意味を持たせて描かれる作家さんだという印象があって(何かの特集インタビューで「そんなとこまで!?」というところまで「こんな意味で描いたんです〜」と説明しておられて驚いたことがあり)、できるなら全部、読み解いてみたくなります。
今まで高野文子先生のこと分かったつもりになってたけど、自分は何も知らなかったんだなと反省しました!!
また色々教えて下さい😊
こちらこそです☺️☺️