恋の境界

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恋の境界
読むと得するから読んでくれ…!!
恋の境界 当麻ゆいこ
たか
たか
いや読後感最高すぎる…!!!メッチャ良かった…ほんと良い…! 物語内でミレイがしていることといえば、街でよく会うタイプの男の子と映画・漫画の趣味が合う「川上線」なるインスタグラマーについて、一人で考えをめぐらしてるだけ。本当にそれだけなんだけど、その終始落ち着いたテンションのモノローグが心地良い…! 限りなく東村アキコ作品でキャラが独白するのを読んでるときと同じ感覚がしました。「Kiss WAVE」の審査員・東村先生が絶賛されるのも納得です。 https://res.cloudinary.com/hstqcxa7w/image/fetch/c_fit,f_auto,fl_lossy,h_365,q_auto,w_255/https://manba-storage-production.s3-ap-northeast-1.amazonaws.com/uploads/board/thumbnail/114897/b588a9a5-d666-4dba-bfe9-990eacb56954.png リアクションの表情の描き方がすごく説得力があって、も〜〜好き…! 線の笑顔を見たときの「ぐっ」とときめきを堪える顔とか、男の子と線が同一人物だと気づいたときの「えー まって まって」のポーズとか、「まじか 踏みこんできたな」のキラキラした顔とか。 極めつけは顔の前で指先を合わせながらの**「でも 私いま めっちゃよろこびがすごい」**ですね(かわいい)。モノローグの語彙力のなさが自分の脳内そっくりで共感しかないです。 https://i.imgur.com/D8jgo1f.png (▲『恋の境界』当麻ゆいこ) **あと何故か地べたにしゃがんで話しだしちゃうとこも、「何で?笑」って感じだけど、その意味のない行為がリアルで好き…。** 「私は ずいぶん縁を断ってきたのかも」 「僕にはミレイさんのコメントが灯台のようでした」 「何この答え合わせみたいな時間」 とか、セリフの言葉選びが本当に素敵でギュンギュンきました。 いや〜、本当にいい読切よんだなぁ…嬉しいなぁ…。   【あらすじ】 街で主人公・ミレイがドタイプの細身の男の子を眺めていると、その子はミレイが今朝買った漫画の特典ペーパー付新刊を探していた。 その場を離れた後、女友達からミレイにオススメの男子として川上線を紹介される。彼のインスタアカウント(漫画や映画の感想メモ用)を見てみると、自分と趣味が合いそうな人物だった。 線の投稿を参考に映画を借りに行くと、街で見かけた「特典ペーパーの男の子」と偶然再会し「それ観ると得しますよ」と声をかけられる。映画を観たミレイは川上線に感謝し、彼の投稿にコメントを残すようになる。 (▼『恋の境界』当麻ゆいこ 心のなかで呼び捨てわかりみしかない)
じゃあ、あんたが作ってみろよ
アップデートというよりも根本のお話
じゃあ、あんたが作ってみろよ
野愛
野愛
見た目も収入も申し分ないけどモラハラ気質で古い男が、恋人にフラれたことをきっかけに自らをアップデートしていくストーリー。 恋人が仕事終わりに作ってくれたご飯に、色味がどうだ出汁がどうだバランスがどうだとケチ(アドバイス)をつけ、そりゃプロポーズしてもフラれるわ!ざまあみろ! と思うものの、ちゃんと傷つきちゃんと学ぼうとする姿を見るとだんだん応援したくなってくる。 そして変わろうとするのは何も男ばかりじゃない。勝男をフった鮎美も、自分が本当に好きなものを見つけ人生を変化させていく。 読んでいくと2人はお似合いのカップルだったんだなあ、と皮肉じゃなくて本当に思う。 理屈じゃなく惹かれあった男女が、結婚という目的や男と女という役割に縛られてお互いが見えなくなっていく、なんて悲しい話。 そうさせているのは世間の空気や常識や今まで歩んできた人生など要因は様々だけど、「わたし」と「あなた」だけをしっかり見ていれば起こらないはずなのになあ……。でもそれが難しいんだよね。 勝男と鮎美の人生が再び交わるかどうかはさておき、2人もわたしもみなさんも、自分と相手の好きを大切にして人間関係を築いていけたらいいなと思った。
ミカコときょーちゃん
ラブストーリーが突然に #1巻応援
ミカコときょーちゃん
兎来栄寿
兎来栄寿
映画化もされた『殺さない彼と死なない彼女』の世紀末さんが、新たに描く男女のお話です。 最初は、ひたすらゆるいカップルがいちゃいちゃしている4コマなのかな? と思いました。お互いに相手のことを無限に「かわいい」「かっこいい」と言い合う、仲睦まじいきょーちゃんとミカコさん。日常の些細なことを楽しんだり、煩わしく思うことも世界でたったひとりの相手がいれば何でもなくなってしまったり。 代え難い、ただひとりの相手。ずっと一緒にいたいと思える相手。でも、そんな最愛の人がある日突然世界からいなくなってしまったら。 誰しもいつ何が起こるかわからないものだとわかってはいても、実際にそういうことが起きてしまった時には人はどうしようもなくなります。受け入れるのにどうしたって時間はかかるし、一生受け入れられないままかもしれません。 どこにでもありふれたふたりのカップルのやり取りは、ひとつの出来事を境にまったく意味を変え見え方を変えてしまいます。ただ、少なくとも心から自分の幸せと笑顔を願ってくれた相手と他愛もない時間を過ごすことができたという事実は永遠に残ります。 どうでもいいようなこと、明日には忘れているようなことのひとつひとつの欠片が何よりも貴くてかけがけのないものであるということを、改めて示してくれているようです。 今なら当たり前にできることが、いつか当たり前にできなくなってしまう。当たり前ではなくなってしまう。そうなる前に今できることをひとつひとつ大事にして、何でもないことを大切にして生きていきたいと思わせられる物語でした。
こいのきょうかい
恋の境界
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