吉川きっちょむ(芸人)1年以上前編集望月ミネタロウ × 話・山川直人 かつて描いた漫画は評価されたが、しばらく新しく描けていない30過ぎの主人公がフランスで翻訳、出版されてサイン会をすることになったところから話は始まる。 1話目には出てこない『フレデリック』とは一体なんなのか? 気になって調べたら、 https://www.excite.co.jp/news/article/Rooftop_30674/ 望月ミネタロウ×山川直人による新連載『フレデリック』「ビッグコミックオリジナル」新年2号にて開幕! (2020年1月6日) - エキサイトニュース 『バタアシ金魚』『ドラゴンヘッド』『ちいさこべえ』の鬼才と、『コーヒーもう一杯』『シリーズ小さな喫茶店』の鬼才がタッグを組む。異彩を放つ二人の漫画家による新連載『フレデリック』、1月4日発売のビッグコ... 「絵本『フレデリック』(作:レオ・レオニ、 訳:谷川俊太郎)からインスパイアされた、 まったく新しい物語。」 らしい。 絵本『スイミー』と同じ作者の作者さんですね。 この絵本『フレデリック』を読んだことはないけど、評判を見てみると人の存在や役割にはいろんな形があり、他の人とは違う考え方をするようなことがあってもそれでいいんだよ、と多様性を許容してくれるっぽい内容なのかなと受け取れる。 読まずにこんなの書くのは駄目すぎると思うので早めにちゃんと読みます。 待ち合わせの空港で、モブ化してて気づかなかったと担当編集に言われたのは、どこかで見たことあるような髪型、ファッションだからだろう。 冒頭で、マクドナルド(っぽい店)にいて、旅先であるパリでさえ知った味であるスタパ(スタバっぽい店)に行きたがるのは、そういった誰もが知り冒険しない安心感を求めてのことからなのではないか。 主人公は内向的で人見知りだと自覚しているが、担当からそれがプラスになるなら評価するしマイナスになるようなら見捨てると宣言される。 誰もが知るなにか、ハズレがない、尖ってないなにか、例えばファッションだったり食事だったりそういったところで、他人と同じことをしていることに安心しきって、挑戦すること刺激を受けること他人と違ってしまうことをどこか怖がっているようにも見える。 他人と違ったっていいのに。 旅に同行する大手出版社担当編集・大畑壮吾(40)、同出版社入社3年目の国際室の風見悠子はそれぞれ分かりやすく極端に違う人間だし、それを気にする様子もない。 そして、こういった他人による違いをこの漫画がさらに奥までつっこむためのフランスだろう、移民の問題だろう。 1話の終盤で少しだけ出てきたチュニジア移民で清掃員をやってる女性、メリナ。彼女に焦点が当てられていくことで、その国ではマイノリティとして扱われるということなどの問題にスポットライトが当てられ自分らしく生きることへのヒントを掴むのではないか。 そこで、冒頭のマクドナルドでの移民女性従業員に対してモヤッと感じたなにかもはっきりするに違いない。 担当編集が求めているのも、人間至上主義、その作家自信から滲み出るものだから再び漫画を描けるようになるのではないか。 そうなってほしいと願ってしまう自分もいる。 最近自分自身、何をしたらいいのか、どこへ向かえばいいのか混乱している部分がある。 自分が何をしたいのか、はっきりさせて道を見つけたい。 誰かが言っていたからとか、最近こうだからというのは抜きで、自分の意志を貫きたい。 主人公の井手陸さんと僕も年齢が近い。 職業も不安定だ。 この連載が進む中で、読者として僕自身も何かつかめたらいいなと思う。 君は、何のために生まれたの、フレデリック。 君は、何のために生きてるの、フレデリック。 君は、何のために働くの、フレデリック。 僕は、誰のために戦うの、フレデリック。5わかるfavoriteわかるreply返信report通報
吉川きっちょむ(芸人)1年以上前2話目、最後のコマがすごく象徴的だった。 自分がやってきたことは間違ってなかった、伝わっていたんだ、と。 それまでの自分に、自分の仕事に自信が持てていなかったが、同日に出会ったルーブル学芸員のアランは自分の仕事に熱い想いと確かな誇りを持って働いていたこともあるだろう。 ハーフの翻訳者シモーヌ・菊池・ジュベールさんも、自分が日本とのハーフであること、日本人の母の元に生まれたことを誇りにしたいと言う。 自分を肯定して誇りに思って生きるのは難しいが、フランスで出会う人たちはみな胸を張って生きている。 仕事や出生に誇りを持っている。 そして、ラストのコマだ。 何か言いたげなメリナの目線も気になった。フレデリック望月ミネタロウ流の多様性を肯定してくれそうな新連載
吉川きっちょむ(芸人)1年以上前2話目、最後のコマがすごく象徴的だった。 自分がやってきたことは間違ってなかった、伝わっていたんだ、と。 それまでの自分に、自分の仕事に自信が持てていなかったが、同日に出会ったルーブル学芸員のアランは自分の仕事に熱い想いと確かな誇りを持って働いていたこともあるだろう。 ハーフの翻訳者シモーヌ・菊池・ジュベールさんも、自分が日本とのハーフであること、日本人の母の元に生まれたことを誇りにしたいと言う。 自分を肯定して誇りに思って生きるのは難しいが、フランスで出会う人たちはみな胸を張って生きている。 仕事や出生に誇りを持っている。 そして、ラストのコマだ。 何か言いたげなメリナの目線も気になった。フレデリック望月ミネタロウ流の多様性を肯定してくれそうな新連載
望月ミネタロウ × 話・山川直人
かつて描いた漫画は評価されたが、しばらく新しく描けていない30過ぎの主人公がフランスで翻訳、出版されてサイン会をすることになったところから話は始まる。
1話目には出てこない『フレデリック』とは一体なんなのか?
気になって調べたら、
『バタアシ金魚』『ドラゴンヘッド』『ちいさこべえ』の鬼才と、『コーヒーもう一杯』『シリーズ小さな喫茶店』の鬼才がタッグを組む。異彩を放つ二人の漫画家による新連載『フレデリック』、1月4日発売のビッグコ...
「絵本『フレデリック』(作:レオ・レオニ、 訳:谷川俊太郎)からインスパイアされた、 まったく新しい物語。」
らしい。
絵本『スイミー』と同じ作者の作者さんですね。
この絵本『フレデリック』を読んだことはないけど、評判を見てみると人の存在や役割にはいろんな形があり、他の人とは違う考え方をするようなことがあってもそれでいいんだよ、と多様性を許容してくれるっぽい内容なのかなと受け取れる。
読まずにこんなの書くのは駄目すぎると思うので早めにちゃんと読みます。
待ち合わせの空港で、モブ化してて気づかなかったと担当編集に言われたのは、どこかで見たことあるような髪型、ファッションだからだろう。
冒頭で、マクドナルド(っぽい店)にいて、旅先であるパリでさえ知った味であるスタパ(スタバっぽい店)に行きたがるのは、そういった誰もが知り冒険しない安心感を求めてのことからなのではないか。
主人公は内向的で人見知りだと自覚しているが、担当からそれがプラスになるなら評価するしマイナスになるようなら見捨てると宣言される。
誰もが知るなにか、ハズレがない、尖ってないなにか、例えばファッションだったり食事だったりそういったところで、他人と同じことをしていることに安心しきって、挑戦すること刺激を受けること他人と違ってしまうことをどこか怖がっているようにも見える。
他人と違ったっていいのに。
旅に同行する大手出版社担当編集・大畑壮吾(40)、同出版社入社3年目の国際室の風見悠子はそれぞれ分かりやすく極端に違う人間だし、それを気にする様子もない。
そして、こういった他人による違いをこの漫画がさらに奥までつっこむためのフランスだろう、移民の問題だろう。
1話の終盤で少しだけ出てきたチュニジア移民で清掃員をやってる女性、メリナ。彼女に焦点が当てられていくことで、その国ではマイノリティとして扱われるということなどの問題にスポットライトが当てられ自分らしく生きることへのヒントを掴むのではないか。
そこで、冒頭のマクドナルドでの移民女性従業員に対してモヤッと感じたなにかもはっきりするに違いない。
担当編集が求めているのも、人間至上主義、その作家自信から滲み出るものだから再び漫画を描けるようになるのではないか。
そうなってほしいと願ってしまう自分もいる。
最近自分自身、何をしたらいいのか、どこへ向かえばいいのか混乱している部分がある。
自分が何をしたいのか、はっきりさせて道を見つけたい。
誰かが言っていたからとか、最近こうだからというのは抜きで、自分の意志を貫きたい。
主人公の井手陸さんと僕も年齢が近い。
職業も不安定だ。
この連載が進む中で、読者として僕自身も何かつかめたらいいなと思う。
君は、何のために生まれたの、フレデリック。
君は、何のために生きてるの、フレデリック。
君は、何のために働くの、フレデリック。
僕は、誰のために戦うの、フレデリック。