この漫画最高では?
可愛い表紙〜からの中身を読むと期待を裏切らなくて最高です。 そのまんま着物の漫画なのですが、どちらかというとグルメ漫画を読んでいる時の感覚に近い気がしますね。 日々その時の気分に合わせて自分がきる着物を選んで出かける。洋服でなく和服。黒髪でおかっぱな子なのがさらにいい! 着物の知識もさりげに入ってきて、喫茶店で出会った男性との恋路も発展していくので先が気になって読んでしまいます。 そんな柄あるの?帯紐までコーディネートするの? 日本に産まれながら着物などほぼ着ないので新鮮な気持ちで読めます!ぜひ!
OLの野々村ももの趣味は、祖母の形見の着物で外出すること。四季折々の柄を取り合わせ、特別な自分に変身!友達と、家族と、そして素敵なあの人と……軽やかに情緒を纏って巡る、関西周遊記。
週末になると、ももは外出先を選び、そこに似合った着物を選ぶ。そして、着付ける手順が毎話2〜3ページ費やして、丁寧に描かれる。
楽しい時も辛い時も、気を取り直して、すっと背を伸ばし、着物に袖を通す。ゆっくりくるりと帯を締めると、不思議と気持ちが華やいでいる。その瞬間、ももは「特別な女の子になる」と言う。
これは……「変身物」だ。
そう、魔法少女とかのアレ。
派手さはないけれど、確かに非日常の衣を身に纏うことで、奥手なももは、恋に新たな目標に、前向きに頑張れるようになる。毎話の着付けシーンは、特別な自分になる「変身シークエンス」のようだ。
勇気をもらえる、綺麗で落ち着く「魔法のドレス」としての着物。
この物語は、休日に日常を離れ、着物という法衣を着て世界を彷徨う、大人の恋の冒険譚……と言えるかもしれない。
ままならない恋模様に、ももが健気に頑張る姿を追いながら、ももが訪れる、着物が似合う関西の素敵スポットをチェックして、楽しみたい。
その内に着物の専門用語も、何となく耳慣れてくるので、大丈夫!
第5巻が2020年1月9日発売!
5巻読みました。
なかなか考えさせられる感じで、いいですね!
主人公ももは転職し、着物関連のお店で働き始めます。
何と仕事着が着物!
そしてコーディネートを店長に厳しくチェックされる日々。
コーディネートは上達するも、自分の感性を出すべきか悩むあたりは、感性を仕事にする難しさですね。
恋愛は何か大どんでん返し!でも…みたいな、相変わらずままならない感じで、やきもきします。頑張れ。
最初から、ももは奥手、というイメージがあるけれど、実は自分から告白してたりと、いつも自ら小さく前へ進んでいて、だから見ていて気持ちいい。じわじわと成長を実感できる、小気味良い物語だと思うのです。そんなももの周りはいつもキラキラしていて、前向きに頑張る人の素敵さが実感できるお話になっています。
ひとつ言えるのは、カラーで見てみたい、という事です。