ネタバレ

神木くんが出てる実写映画の予告編でタイトルは知ってたのですが、マンガにもなってたんですね。
表紙がめちゃオシャレだったので(カバー上部の明智さんの目元が最高)予習がてら、と買ってみたのですが「…こういう感じ!?」と予想を裏切られました。

映画の予告はかなりコメディチックに寄せててそれが印象強かったのですが、このコミカライズはゴリゴリ緊迫感のある山奥スリラー!
キャラクターもぜんぜん違うんじゃないか…?

マンガ版は『屍鬼』とか『ひぐらしのなく頃に』のラインを行きながら、学生探偵・明智と助手・葉村のサッパリしつつも地に足ついたキャラクターの魅力で物語が展開されるのが読み心地バツグンです。
キャラデザと絵も最高で、表情、アクション、心理戦…何をやってても見栄えが決まりまくり。
とにかく線と画面の作り方がクールなんですよね…。1話の学食の見開きとかスゴイ。

そしてなんと言っても衝撃の1巻ラスト…この引きで続きを読まずに居るのはかなり酷。
巻末の原作者コメントを読むに、映画、マンガ、原作とどれも雰囲気違っているようすなのでちょっと全部チェックしたくなっちゃうな…。
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物語の始まりのシーンが好き

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