80年代後半から90年代にかけて連載していたサッカー漫画。

古くはキャプ翼、最近ではアオアシと、数多のサッカーマンガが生み出されてきましたが、この作品は長期連載だったにも関わらず、あまり知られてない名作かと。

巻数が長い上に、お世辞にも絵はサッカー向きとはいえない絵柄(失礼!)なので、サッカー漫画好きの自分もなかなか手が出なかった覚えがあります。

しかし、ふとした機会に読んでみたら、これが読み進めるほどに面白い。
主人公・青葉茂の堅実でひたむきな努力と、熱い心に引っ張られるように、気付いたら夢中になって読んでました。

スポーツ漫画でよくある「海外挑戦編」的な展開が、このイレブンにもあるのですがこの章がとにかく熱い。

サッカーで海外挑戦といえば普通はヨーロッパか南米ですが、主人公は自分に足りないものを得るために、なんとアフリカの地を選びます。

何のサポートもなく、単身アフリカに赴き、ど田舎でどうやってサッカー修行をするというのか…?

一見無謀とも思える、泥臭い挑戦の連続がイレブンの面白さなのです。

進化した現代のサッカー界の状況と比べると、やってることが違いすぎる感があるのは確かです。

でも、サッカー初心者がプロにまで登りつめる成長物語として読むのであれば、まだまだ色褪せることのない名作だと思うのです。

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イレブン
一に練習、二に練習、とにかく頑張る
イレブン 七三太朗 高橋広
名無し
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