観光ガイドっぽい作りか?などと思ったら、これがかなり読ませてくれる、若者の成長物語でした。就職に失敗した主人公・我如古(がねこ)六郎が母の勧めで沖縄旅行に行き、ひょんなことから地元の弱小新聞社で働くことになるというストーリー。この六郎が少しずつ成長していくきっかけになるのが、沖縄の文化や歴史、住民の気質。文化部の一員として自分で取材し、考えることで、自分の中の何かが変わり、沖縄の本質も見えてくるという筋立てが絶妙です。基地の問題や、離婚率の高さ、仕事の少なさなどに首をつっこんでも、これが沖縄だ、引っ込んでろと言われることも度々。それに対処する六郎の立ち位置も考え抜かれています。また、取り上げる風習も、キジムナーが住むガジュマルに対する地元民の想いだとか、一見ゴミのように見えるけれど魔よけの”さん”だとか、女性の手に入れる”ハジチ”という刺青の意味など、沖縄に精通していないとわからないことばかり。沖縄について知る意味でも、単なるガイド本より、よっぽどこの漫画のほうがためになるんじゃないでしょうか。

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わが街のど自慢

わが街のど自慢

人気の歌番組『わが街のど自慢』は全国の会場をまわる素人参加の歌番組。毎回、地域の個性的な自称「歌自慢」たちが番組にエントリーする。番組で歌自慢たちをジャッジするのは謎の審査員たち。審査員は登場する素人歌手たちを時には厳しく、また時には優しく見守りながら、歌とともにある人生の素晴らしさを伝授していく。人はなぜマイクを持って歌うのか? 学生・サラリーマン・職人・主婦・こども・中高年・シルバー世代……。あらゆる「歌好き」がめざす『わが街のど自慢』のTV 出演。そのための極意を施し番組出場を見届ける仕掛人たち。コメディー風の人と歌が織りなす人生応援ドラマ。

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