「子どもの頃に爆笑しながら読んでて思い出したら懐かしくなって最近大人買いした」という人から借りて読んでいるのだが、令和になって初めてこの漫画を読む身とすれば素直に爆笑できなかった。もちろん笑ってはいるんだけど!今の時代にこのネタは描けないだろうな…と冷めている自分がニクい。ただ、やはりこの作者は普通ではないと感じさせる気配がずっとある。例えば、ふっ子が空を飛ぼうとして木から激しく落下すると場面が変わり「今年の正月につくった雪だるま」が現れてふっ子を死後の世界に連れて行こうとする。天使とか死神ではなく溶けて消えてしまった雪だるまなのがすごい。エロ・グロ・ナンセンスなネタの中にふいピュアな部分があったりする、その何を考えているか分からなさがオリジナリティーだし、この作者の頭の中を覗いてみたいって思わせるのは才能だと思う。
ニッポン中流家庭ギャグ!よしはるです。ぼくのうちは、ぼくんち。君のうちは、君んち。君にとったら君んちはぼくんちだな。