10年プロテスト落ち!26歳で始めたゴルフの申し子の地獄の日々【最新話の感想】
※ネタバレを含むクチコミです。
感情が表に出にくく理屈が先走るせいか、子供の頃についたあだ名は「へりくつ仮面」。そんな性格が災いして、子供の頃から一貫して「集団」というものに属することができずにいた犬神(いぬがみ)君。大学に進学しても友達が一人もできず、昼飯を木の洞で食べる「ぼっち」状態。だがふとしたことから、演劇研究会、略して“劇研”に入ることになり、初めての仲間・居場所を見つけて──―犬神君の思わぬ大暴走が始まる!!
「犬神もっこす」という題名は
「肥後もっこす」という言葉からの作語だと思う。
肥後もっこすとは熊本地方の男性気質を表し
頑固者で議論好き、みたいなことを言うらしい。
犬神君は熊本出身。
その場の空気に配慮せず持論を述べ、
結論がでるまで延々と討論を続けようとする。
本来の肥後もっこすが指す頑固さとは少々違うような
気もするが、これはこれでもっこすなのかもしれない。
では「犬神」のほうはどうか?
作中には「犬神もっこす版の犬神家の一族」
(犬神君の家族、親戚)も登場してくる。
もっこすでは横溝正史の犬神家をどこまで意識して
同じ名前にしてキャラ設定をしたのかは判らない。
けれどラストまで読みきったら、
ただのギャグキャラ一族かと思っていた
犬神家の存在が、
「あれ、かなり深いところで犬神君という
キャラが成立するのに関わっているな。」
と考えてしまった。
考えすぎや思い違いかもしれないが。