中島弘貴1年以上前編集堕天作戦の登場人物は主役だけでなく脇役もすごい個性を放つのが見どころですね。ここまでで被ってなさそうなところではホワイト君とか、ヴァレンタイン教授との掛け合いで最後、何も言ってないのにホワイトが窘められるところとか、絵は出てないのにどういう表情していたのかが眼に浮かびます。ボケ方もすごいですが実は切れ者で、アンダーとアマチとの会話にさくっと切り込んだり、念術師の状況予想でサティの上をいって正解していたり、念術師(モーラ)発見後即発砲したり(操られるリスクを嫌ったのでしょうか)。シバに一体何を教えたのか(やったのか)気になるところではありますが、間違いなく堕天作戦の物語を引っ張っていく重要人物の一人かと。 ゾフィア、ヘリオス、ナイフ男などアンダー以外の不死者たちも魅力的。研究者がベースであるためなのか人格は壊れていても観察者としての発言が自然にでてきます。既にいないであろう超人機械を追い求める群像劇ですが、実は超人機械のヒントが既に沢山散りばめられているのかもしれません。@ZYLホワイトもいいキャラですね!「世間の厳しさとか色々教えてやったのに」(「破顔大笑 Part2」より)という台詞からして、彼はシバにトラウマを植えつけたのかもしれません。「~っス」という口調が移っているので、良し悪しは別として近しい間柄だった可能性高しですね。 超人機械は間違いなく重要な存在でしょうね。この物語自体が、消えてしまったという超人機械の存在を炙りだす装置でもあるのかもしれません。その点においては、フランツ・カフカの『城』やサミュエル・ベケット『ゴドーを待ちながら』などの不在を巡る作品を連想させます。たぶん、それをとても知的な方法でやっている…。13わかるfavoriteわかるreply返信report通報
あらすじ魔人と旧人類の永きに渡る戦火の中、魔軍の捕虜として捉えられた男がいた。その男の名はアンダー。歴史上15人しか確認されていない不死者だった。ありとあらゆる拷問、処刑を受けるも数日後には 再生するアンダーに業を煮やした業火卿ピロは、戯れに彼を気球で空の彼方に飛ばす処刑を思いつく――続きを読む
ホワイトもいいキャラですね!「世間の厳しさとか色々教えてやったのに」(「破顔大笑 Part2」より)という台詞からして、彼はシバにトラウマを植えつけたのかもしれません。「~っス」という口調が移っているので、良し悪しは別として近しい間柄だった可能性高しですね。
超人機械は間違いなく重要な存在でしょうね。この物語自体が、消えてしまったという超人機械の存在を炙りだす装置でもあるのかもしれません。その点においては、フランツ・カフカの『城』やサミュエル・ベケット『ゴドーを待ちながら』などの不在を巡る作品を連想させます。たぶん、それをとても知的な方法でやっている…。