4コマギャグの、早すぎた金字塔

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吉田戦車吉田戦車伝染(うつ)るんです。伝染るんです。』は、4コマというジャンルを超えて、ギャグ漫画の歴史における激震のサードサード・インパクトだった。
それは、劇画における大友克洋大友克洋の存在に匹敵する衝撃だっただろう。

しかし、とりあえず4コマというジャンルに絞れば、吉田戦車に先行する才能として、今は忘れられがちなふたつのギャグ漫画家の名前を思わずにはいられない。
(「西の巨人」いしいひさいちいしいひさいちは、ちょっと別格とさせてください)

いがらしみきおいがらしみきお(『ネ暗トピアネ暗トピア』等)と、なんきんなんきんである。

彼らふたりがいなければ、吉田戦車に代表される「不条理4コマ・ムーブメント」は起こり得なかった、と個人的に思っているのです。

いがらしみきおは、『ぼのぼのぼのぼの』で大きな商業的成功を収め、『I (アイ)』のようなシリアス長編でも評価されていますが、もともとは「とんでもなく破壊的な4コマギマギャグ漫画家」だったのです。

そして、なんきん。
素晴らしく先鋭的、まさに「シュール」でキュートな4コマギャグを発表し、『天才・たけしの元気が出るテレビ!!』や『ポンキッキーズ』に絵柄を提供するなど、一部に熱狂的なファンを得た稀有な才能なのですが、なぜか漫画シーンからは早々に姿を消してしまいました。(WAHAHA本舗とか、ご本人はずっと活躍中ですが)

自分は『ネ暗トピア』と『変態性低気圧変態性低気圧』が大好きだったので、吉田戦車が登場してきた時に、「ああ、ついに“この新たな流れ”の決定版が現れたぞ!」と、すごく嬉しかったし、納得感が強かったんですよね。

今は、ギャグ漫画不遇の時代だと言われます。
それについて細かく考察していくことは、このクチコミの趣旨と異なると思うので控えますが、「いがらしみきお」と「なんきん」が4コマギャグを描かなくなったということが、その手がかりになるのではないか、と思っていたりしています。

まあ、そんな面倒くさいことは置いておいたとしても、なんきんの漫画は、超ステキですから、現在の読者にもぜひ読んでいただきたい!
手に入れるのは大変だと思うけど!

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