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ずいぶんたくさんの漫画を読んできたけれど、これほど狂った少女戦隊ものを読んだ記憶がない。(褒めてますよ)
いろんな意味で、ツーマッチ。
その「過剰さ」をこそ味わうべきなのですが、この過剰ゆえ、当然の帰結として、ストーリーが進んでいくと、世界観の強度と濃度が、読む者を置き去りにしてしまうほど加速度的に増大していってしまう。
それは「哲学的迷宮」とでも形容できるような「なにか」だ。
そういう意味では、フィリップ・K・ディックの『ヴァリス』のような…ってのは言いすぎかな。
中里介山の『大菩薩峠』のような…ってのも、やっぱり別の意味で言いすぎだな。
そこまでにはなれなかったのも確かだけれど、でも、この正篇3巻には、そうした「途方もないもの」が始まるときの熱狂が詰まっていて、とても好きです。
すごい漫画だと思いますよ。
著者は、『バキ』の板垣恵介のアシスタント出身だったはずで、実はとてもアクションがキレる。
師匠もそうだが、「上手い」というより、独自のノリを持っていて「キレる」感じ。プヨンプヨンしていながら、キレキレという、そこがまた、過剰なんだよなあ。
小学校に次々飛来するエイリアンの目的は?「対策係」に選ばれた少女3名の危険で不思議な戦いが始まる!!